2009/07/05

中村俊輔チーム重視の5つの考え

下記のインタビューに答えるサッカーの中村選手の考え方はシステム思考に近い。出来そうで普通にはできない考え方である。チーム競技の場合にこのように考える人が多いチームの方が勝つ確率は高くなる。(スキル・技術がほぼ同じという前提で)

中村選手の話 記事抜粋 (記事出展:20090607 gooスポーツ記事より)
◆セルティックで得た経験から、大事なことは自分だけを良く見せることではなく、集団の中でどれだけ見せられるかだと分かった。自分のプレーばかり見せようとすると、そのときは 良かったとしても、必ずどこかで引っかかる。そうじゃなくて、近くの人と連動して良いプレーをして、その中で自分をアピールすることが大切だと思う。(高校時代はそうは考えてはいなかった)

◆集団の中で自分は何をすればいいのか、周りの状況を読める人間が必要。(チームはシステム)

◆今やっているサッカーが間違いだったと思うんじゃなくて、自分がどうすればよかったのか、相手の速さについていくにはどうしたらいいのか、個人じゃなくてチームとしてどう対応すればいいのか、それに気が付けばいい。(他のチームメンバーにそう望んでいる)

◆もう1つ大事なことは、チームの雰囲気を良くすること。ささいなことだけど、合宿の時の食事はバラバラじゃなくみんなで1つのテーブルを囲むとか、部屋のドアは開け放っておくとか、レクリエーション用に野球盤を置くとか、朝全員で一緒に散歩するとか。そうやってチームが1つになるし、こういうことが大切 だと思う。ドイツ大会の時はあまりそういうことがなかった。今回はそういう雰囲気もつくっていきたいと思っている。(チーム全体最適)

◆岡田さんは本大会での「ベスト4」を目標に掲げているから、自分たちもできると信じてやる。可能性はゼロじゃないし、挑戦する価値は十分にあると思う。(方向性・ビジョン)



中村選手に比してマリノス社長の無能ぶりは際立っている。システム思考の対極にある考え方。中村選手がマリノスに戻りたい意思があることを勝手に前提において目先の益だけを考えて交渉しようとしたことが決裂の原因であろう。社長自らの失敗について語ることはないが、ちょっとした考え方の間違いが醜い失敗に繋がる。行動に移す前の考え方が如何に大事かを物語る出来事であった。

有能か無能かの判断基準は頭の良し悪し、知識の多い・少ない、学校の成績・学歴ではなく 考え方、意思決定の仕方とアプローチ(行動)の仕方にある。

組織はトップが無能だと壊れやすい-魚は頭から腐る。自民党の場合は内部まで腐りきっているのでトップを取り変えたぐらいでは腐敗を止めることはできない。

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