2010/07/05

ベスト16なら 悪くない か?

結果は予想していたより悪くなかったので監督も選手も全員ハッピーな状態で帰国できた。岡田監督を名将と称える人さえ出てきた。「結果がすべて」という点では岡田監督はよくやったといえる。

結果は10% プロセス90%。いい結果を出すためにはプロセスを明確にして そこに力を注ぐことが必要である。直前でチームが一つにまとまったとか 中村選手をはずしたことが英断だとか フォーメーションを変えたことが勝利に繋がったというのは それらしい理由であって事後検証ができない。とるべき方向(戦略)とプロセスが明確になっていれば後で検証できる、検証できるから先へと引き継げるのである。岡田監督から新しい監督に変われば一からの出直しだ。それも悪くはない。が チームコンセプトを確立しないまま監督を変えて「さあ次はブラジルだ」では今までの繰返しになる。その可能性が高い。

戦略に対する認識;戦略があろうが・なかろうがゲームでは勝ったり・負けたりはする。結果を得るにはコンセプト・とるべきシナリオ・プロセスを明確にした上でのチーム(組織)作りをした方がいいに決まっている。日本チームに適した戦略が創造できる人を監督を選んだ方がいいに決まっている。同じ過ちを繰り返さないようにするために今回のプロセスのまずさを検証するべきだ。

会社でも同じことがいえる それゆけどんどん型の経営者 精神論を優先させる経営者 おれについてこい型の経営者はいても 戦略を立案し戦略で組織を動かす経営者は以外に少ない。一時的にはよくても持続的に成長することができない。何故、戦略的に考えられないのか?その理由は前回述べたと思う。知るか・知らないかの差 その差が大きい。

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琴三喜と大嶽親方の解雇は正しいか?

今回の相撲界の賭博の解決策はこれでよかったのか?

個人の解雇・謹慎・懲戒等では 問題の本質を解決したことにはならない
壊れた部品を取り外したり取替えたりするだけでは本質的な問題解決には至らない

このままで放置すればいつかまた問題は再発する。今までも問題があっても本質的な問題は何一つ解決してこなかった その結果が今回の問題に繋がっている 外部の有識者が参画したとはいえ解決策は相変わらずで進歩はしていない。是非はともかく日本的といえば 日本的解決である。

大事なことは機械問題とシステム問題の違いを認識することである
問題の本質は琴三喜や大嶽親方の個人にあるのではなく 相撲を運営する組織にある。システムとしてどこまで含めるかは難しいがNHKも運営組織の一部であるといっていいだろう。何故ならNHKが今まで長きに渡り独占的に放映しているのだから。システム問題は部品をはずしたり取り替えたりすることで解決できない。問題を再発させないためには システムの問題として扱いvシステム全体を解決しなければいけない。

相撲協会の本質的な問題は何ですか? 関与者ならだれもが答えられるはずです。個々の問題を個別に解決するのではなくシステムの問題として解決するのです。まず、正しい質問を繰り返し何があるいはどこに本質的な問題があるのかを共有することが先決です。相撲を運営する組織の存続が問われているのです。琴三喜や大嶽親方の解雇や力士の謹慎で解決するような問題ではないのです。