2011/03/20

日本の政治:何が問題なのか?

A politician needs the ability to foretell what is going to happen tomorrow, next week, next month, and next year. And to have the ability afterwards to explain why it didn't happen.

Winston Churchill

かつてない未曾有の災害、それに追い討ちをかける福島原発事故、この危機的な状況の中で 菅首相のリーダーとしての資質・能力が問われている。管首相が今までの首相に比べ取り立てて悪いとはいえない。しかし、的確なリーダーシップを発揮しているかといえば・・・だれの目にもそうは映らない。

本質的な問題は何なのか? 政治家になる、首相になるような人たちが リーダーシップとはどういうことか 危機に直面した時にどう対処するべきなのか という基本的なことがわかっていないこともある、知識としてもスキルとしても持ち合わせているとは思えない。彼らは選挙と党内権力闘争が仕事でありその片手間に政治の仕事をする。行き当たりばったり、場当たり的、その場しのぎの意思決定や発言・行動に走るのはいたしかたないことかもしれない。どうすれば国民の安全を確保するかより どうすれば自身の人気が出るかを考えた言動しがちになる。

国会議員になること、首相になることが目的化する。国会議員は権力と金を同時に獲得できる美味しい商売、 要するに職業政治家を生む軽い仕組み(制度)自体が本質的な問題である。国家システム(仕組み)を根底から問い直さない限り 国家として自律できない。日本の官僚は優秀だから、政治家は官僚を使いこなさなければという 政治主導の国家なんて ありきたりの話はやめないといけない。

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