2009/09/27

地球システム最適化と中村医師のすばらしい活動

地球システムの最適化

地球は現在たくさんの問題を抱えているが・・・・・

① 世界人口 68億人:大半が化石エネルギーに依存した生活をしている
② 空気中の二酸化炭素濃度 380ppm ⇒ 350PPM
③ 絶滅危惧種 17000種 
④ 5人に1人はインターネットを使用
⑤ 5人に2人は非衛生環境の中で生活している
⑥ 14%が栄養失調状態にある
⑦ 14%は基礎教育(小学校レベル)を受けられていない
⑧ 核弾頭保有数
  米国10350 ロシア16000 英国185 フランス348 中国402
  世界人口を10回以上殺戮できる核弾頭量を保有
⑨ その他諸々言い出せば切りがないかもしれないが。。。

地球は思っているほど大きなシステムではない。少なくとも宇宙からの写真をみればよくわかる。数々ある問題もそんなには複雑ではない。複雑に考えては問題解決できない。人間のエゴを少し抑えることができれば80%の問題は解決できる。その国あるいはその地域の民度高低はその国あるいはその地域のリーダのエゴの大きさで決まる。エコするよりもエゴなくせ。


アフガンでの中村医師の活動(報道ステーションより)
「議論だけしても何も進まない プラクティスあるのみ」 中村医師



中村医師の活動はすばらしい。エゴを取り払った一人の人間は一国よりも大きな仕事ができる。




 

2009/09/21

コウノトリは何故、絶滅したのか?(2)

前々回に「コウノトリの郷」に行った話をした。新潟でも同じように佐渡トキ保護センターがあり100羽以上の育っていて野生化が進められているそうだ。

日本ではトキやコウノトリ以外に絶滅危惧種に指定されている鳥は100種類以上もいる。鳥類だけで100以上の問題を抱えようとしているのだ。どのような鳥が多いかといえばワシや鷹のような大型の猛禽類や水辺に暮らす鳥類が多数を占めている。彼らの棲息域が減少しエサが少なくなっていることが危機の原因であることはだれでも容易に推察できる、これらの絶滅危惧種にトキやコウノトリのような個別対応型の保護活動ができるだろうか?

<絶滅・準絶滅危惧種リスト鳥類のみ107種>
Q.107種の鳥の名前がわかるように区切りにカンマを入れましょう

チシマウガラスクロツラヘラサギシジュウカラガンダイトウノスリカンムリワシカラフトアオアシシギコシャクシギウミガラスウミスズメエトピリカワシミミズクシマフクロウノグチゲラミユビゲラウスアカヒゲオオトラツグミコアホウドリアカオネッタイチョウアカアシカツオドリサンカノゴイアマミヤマシギオオヨシゴイツクシガモオジロワシオガサワラノスリセイタカシギクマタカイヌワシシマハヤブサヤンバルクイナチシマシ ヘラシギアカガシラカラスバトヨナクニカラスバトキンバトキンメフクロウオーストンオオアカゲラヤイロチョウモスケミソサザイオオセッカオガサワラカワラヒワアホウドリヒメフクロウウミツバメクロコシジロウミツバメオーストンウミツバメクロウミツバメアオツラカツオドリコクガンヒシクイトモエガモオオワシオオタカリュウキュウツミチュウヒハヤブサライチョウタンチョウナベヅルマナヅルオオクイナシマクイナアカアシシギホウロクシギツバメチドリズグロカモメオオアジサシコアジサシケイマフリカンムリウミスズメシラコバトリュウキュウオオコノハズクブッポウソウクマゲラアマミコゲラサンショウクイチゴモズタネコマドリアカヒゲホントウアカヒゲアカコッコウチヤマセンニュウイイジマムシクイナミエヤマガラオーストンヤマガラオリイヤマガラハハジマメグロコジュリンルリカケスミゾゴイズグロミゾゴイチュウサギマガンオオヒシクイミサゴハチクマハイタカコシジロヤマドリオオジシギベニアジサシエリグロアジサシカラスバアカモズシマアオジノジコ

この種の問題は複合的システム問題である。システム問題は様々な要因が関わり夫々が繋がっている。一つの問題を解決したからといってそれで解決されるものではない。共通していえることは:
◆ 気づくのが遅すぎる、気づいた時は大概手遅れ    ⇒エントロピー拡散
◆ 気づいてもアクションを起こせない         ⇒システム特性、障害
◆ 部分解決しようとする、本質的な解決には至らない  ⇒非最適化

部分解決に膨大な金と努力(人)を投下しても徒労に終わるケースが多い、そもそも人間が同じシステムの中で暮らしている。人間の活動が彼らの存続に大きく関わっているのだ。そしてそのエリアだけで解決できる問題でもない。日本国内だけの問題でもない。場合によっては地球規模の問題として捉えないと解決できない。コウノトリの郷やトキ保護センターの活動が無駄とはいわないが、しかし、コウノトリやトキの次にこれだけの待ち行列が控えていることを知っていた方がいい。


地球を救え 絶滅危惧種を救え! ジョンカーリン



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2009/09/14

サッカー日本代表が進歩しない2つの理由

岡田監督や日本代表チームの評価ではなく、飽くまでシステムの話として:

格上のガーナに劇的に勝利したという事実はサッカーファンにとってうれしい。しかし、日本代表チームがワールドカップに向け進歩しているようには(傍から見る限りは)見えない。何故か?

岡田監督がどのような戦略を描きどのようなチーム(システム)づくりをしようとしているのかということを明確にしないままに指導しているから、「全員攻撃・全員守備・ハイプレス」はわかりやすくても中身は「がんばれ、走れ、最後は根性」といっているのと変わりはない。結局は選手任せ・選手頼み(パーツ)である。調子のいい選手を選ぶ・目一杯がんばらせる。

オシムやトルシエとの違いはその点にある。オシムは日本人の特性を活かして勝つためのチームのあり方を描いた上でそれに沿って指導をしていた。選手選択や指導にもぶれがない。トルシエも同様に戦略と指導方法は一貫していた。彼らは意図したチームづくりをするために意図した練習を繰り返していた。

岡田監督のやり方(指導)にはそうした戦略性・意図がない。目標はベスト4、岡田監督の心の中は「飽くまで努力目標、やってやれなくはないでしょう」「よもやということも・・・」というぐらいにしか考えていない。低い目標を掲げて達成できないより高い目標を掲げてメンバーを鼓舞した方がいい、ファンも期待感を持つ、達成できない時の言い訳にも都合がいいと思っている。その点では論理的でスマート、監督というより能吏。試合後の「まだ9ヶ月ありますからそれまでに修正します」は能吏のコメント。

もう一つの理由は選手が代表に選ばれることを目的にしていること、多くの選手が選ばれ国際試合に出ればそれでいいと考えており、そのための守り(エゴ)に入っている。すべての選手がそうだとは言えないが大半の選手は岡田監督の下でとにかく我慢しながらプレー(演技)している。つまり、楽しみながらプレーできていないから本当のパワーが発揮されない。勝った試合の後でも何故か選手の間に達成感・爽快感がない。

システムの定義がわかっていないと戦略の本質もわからない。ちょっとしたことを理解しているか、していないかの差。考え方を変えればやり方が変わる、やり方(活動)が選手も変わる、選手の考え方が変われば結果(成果)も変わる。目先の勝ち負けに一喜一憂していてはまともなチーム(システム)づくりはできない。楽しくプレーなければ成長はしない。

 ・監督を選択するシステム:サッカー協会      → システム修復可能
 ・岡田監督:                   → システム自己修復機能欠落
 ・岡田監督に指導される日本代表チーム       → システム修復不能



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