2009/05/17

リーダーシップ vs マネジメント (7)

政権交代は必ずなされなければいけない。2大政党にすることで政権交代できるような状態にすることだけが民主主義の形とは思わないが・・一党支配の長期化が政治・行政の腐敗度を高めてきたことが明らかだからだ。形が変われば少しは変わるはずだ。しかし、政権交代しても選挙制度を含め主な制度・仕組がそのままだと新しい政権になってもすぐに過去のシガラミ・自民・官僚の手練手管から長続きはしないだろう。

国会議員という職(システム)を利権化しないよう:国を司るのだから地方区はなくしメディア(インターネットと新聞・テレビ)による情報提供(情報・演説・討論)だけの静かで金のかからない選挙にする。立候補は道州制を基本にし議員数は半分にする。そうすれば地元誘導型あるいは世襲・地盤だけの人・悪辣官僚政治家は少し減る。そして国会議員に対する選挙違反、贈収賄、特権乱用等に対する罰則をもっと厳しくする。選挙民は役に立ちそうもない世襲・官僚・タレントには投票しないように心がける。こうした複数のアクション(制度変更を含め)を並行して起こさなければ(自浄)効果は得られない。新たな問題が出てくることも予想できるが・・質の高いシステム(2大政党制)を目指すならとことん制度を変えることだ。

次の首相になるかもしれない鳩山さんは頭少しよさそう、お金はありそう、しかし、リーダーシップと戦略スキルはなさそう、宇宙の香りはしても本物の香りがしない、カリスマ雰囲気が感じられない。最も必要なことはご自身で考えたユニークな戦略(複数の具体的アクション)を国民に分かりやすい言葉で話すことであろう。首相になるのであれば国をよくするためのビジョンとユニークな戦略(公約と同じレベルのチープなマニフェストではなく、友愛といった似非っぽいスローガンでなく)を打ち出しその戦略の実行を指揮する勇気と自信を自らの言葉でわかりやすく表明しなければならない。それができれば彼なら間違いなくいい方に導いてくれるという雰囲気(カリスマ)は出てくるはずだ。

不幸なことは今までの首相のベストプラクティスが餅配りと気配りの親分型であったことだ。これぞ模範となるようなクリーンな政治家・リーダーの定義にはまる政治家がいなかったことが政治三流にたらしめた原因でもある。選挙と内向き権力闘争に明け暮れるから政治・行政が金に塗れ汚くなり国家エントロピーが増大した。国会は茶番劇の場、選挙がお仕事の場という状態を断ち切ることができれば必ず政治は変わる。親分型リーダーの小沢さんがいなくなり・・・新しい選挙制度と厳しい法律(罰則等)によって既得権益にすがる古いタイプの政治家や質の低い2世3世政治家を完全にクリーンアップされシガラミに囚われない勇気ある政治家が一人二人と出てくればその先に新しい道は開ける。松下政経出身者は尤もらしく吼える人はいてもリーダーに相応しい人は少ないようだ。カリキュラムの問題か。

リーダーと親分を混同してはいけない。リーダーになるより親分になるほうが難しい、が親分がいないと何も決まらないというサル山的組織では長続きはしない。実際、政治家の顔が猿のように見えるのは生物学的に不思議なことではない。

カルロスゴーンやジャックウェルチは決して親分ではない。

カルロスゴーン パート3


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原作:スティーブンキング氏  監督:フランク・ダラボン監督
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