何故、私たちは戦略的でないのか? 本当にそうなのか? 戦略的でない? 思考の仕方の問題が?それとも文化の問題なのか、言葉の問題なのか?
「戦略的に」という言葉の後に続くの動詞は「考える」「意思決定する」「活動する」・・。 何故、戦略的でないのか? 何故、戦略的でないといかないのか、何故がわかれば 戦略的に考えられるようになる。
戦略の定義が曖昧なら戦略的という形容動詞も曖昧に使われることになります。戦略的互恵関係だとか戦略的提携なんて用語の使い方もそこに深い意味があるのか、ないのかよくわかりませんが、戦略的といえば なんだか様になるという装飾的な使い方をしているのであれば・・そうであれば戦略に意味求めなくても問題はないのでしょう。
戦略という用語を理解するために国語辞書で調べると:
1.戦争に勝つための総合的・長期的な計略
2.組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。「経営―の欠陥」「―的人生論」「販売―を立てる」
因みに戦術については:
1.戦いに勝つための個々の具体的な方法
2.ある目的を達成するための具体的な方法・手段。「賃金闘争の―を練る」「人海―」
戦略という言葉の理解の仕方が人により多少異なるのは仕方がないでしょう。戦争に勝つための戦略というニュアンス・意味合いを好まない人もいるかもしれません。とはいえ辞書に書いてある意味を理解しておくだけでもコミュニケーション上の誤解は最低限 防ぐことはできます。
戦略と戦術という言葉(用語)もしばしば混同して使われがちです。戦略は長期的・総合的、戦術は短期的・部分(局所)的と理解しておきましょう。明確に線を引くのは難しいのですが戦略の方が戦術より上位にあります。上位という意味は総合的・長期的という意味合いもありますが、戦略を活動のレベルに落としたものが戦術です、戦略があっての戦術です
ビジネスの世界で戦略的でないという言い方は 戦略がないということでは必ずしもありません。戦略的でないのはむしろ方法やプロセスの問題です。経営者に戦略を尋ねると「わが社の戦略は・・・・」と確かに戦略はあるのですが・・・ 戦略は飽くまでコンテンツです。間違った戦略であったり 戦略が実行されない場合もあるでしょう。戦略を創り実行するための適切な方法・プロセスが必要なのです。
戦略的に考える、あるいは意思決定するというのは方法やプロセスがありその上で考える、あるいは意思決定することです。合理的な方法・プロセスがある、そのプロセスに基いて考える、つまり、戦略的かどうかは プロセスがあるかどうかの問題です。そのプロセスが適切かどうかです。
何故、私たち(日本の組織)は戦略的ではないのか? その理由はいくつかあると思います、もし競争相手がいなければ戦略的に考える必要はないでしょう。競争相手がいなければ常に勝利できるからです。東京電力はどうでしょう。競争相手はいません。ということは戦略的に考える必要はない?多分。
2011/07/03
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