何故、私たち(日本の組織あるいは日本人)は戦略的ではないのか? 多分そうでしょう。思い当たる理由はいくつかあると思います。
一つの理由は 戦略的に考える方法やプロセスを学んでいないことです。学ぶ機会がなければ、・・・・・もちろん自己流で戦略的に考えることもできます。それが戦略的であれば問題はないでしょう。
確かに戦略という用語は最近ではだれでも使うようになっています。だれでも、戦略という言葉を口にするようになっています。しかし、だからといって戦略的だとはいえないのです。考え方は個人の習慣や癖です。戦略的というのは前述したように方法・プロセスです。ですから知っているかどうかの問題です。知るか、知らないかが前提です。
第2の理由は 後天的に学習した思考パターンが戦略的ではないことです。一般化していいかどうかはわかりませんが、私たちは戦略的には考えないないのです。学習の仕方や教育のあり方、社会にも影響されているかもしれません。この後天的思考パターンが戦略的に考えるようにはなっていないのです。私たちは短期的にモノゴトを考えがちです。これは考える時の癖です。そう考える癖が習慣化しているのです。戦略的にという意味がわかっても考える習慣・癖が優先するのです。
第3の理由は戦略的に考える組織文化がないことです。戦略を明確にしなくても「お互いにやることはわかっている」「戦略を明確にするより柔軟に対応した方がいい」「ややこしいこと考えるより がんばろう」そういう組織文化です・・考え方は簡単には変えられないのです。戦略的と戦略は直結していませんが組織は個人の集合です。戦略的に考えない個人が多ければ戦略的に考えない組織文化が定着します。戦略的に考える必要性が薄いということもあるかもしれません。
ビジネスの成否は確率です。成功確率を上げるために どう考えるべきかです。従来どおりの考え方がいいか、戦略的に考えた方がいいのか これは選択の問題です。考え方も選択の対象です。戦略の一部です。何故なら経営者の思考の仕方がビジネスの成否を決めるからです。ビジネスの成功確率と経営者の思考の仕方には高い相関関係があります。
2011/07/03
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