2009/02/26

リーダーシップ vs マネジメント (2)

リーダーシップとマネジメントは混同しやすい。経営者に必要なのはリーダーシップ。組織を創り力を与え、未来へ導く熱意・勇気、エネルギッシュ・リスクテーカー・・・論理ではなくパッション、エゴではなくビジョン。リーダーシップはアート・資質、マネジメントはサイエンス・技術だ。

何故、私たちはリーダーシップの備わっていない人を組織のリーダーに選ぶ傾向にあるのか?リーダーシップのある人=独裁者が暴走しないようにしたいという願望と安心感からか。和を尊ぶ故にトップをいつでも変えられるようにしておきたいという知恵あるいは常識が働いているからなのか。

近年の首相の中でリーダーシップがありそうに見えたのは田中角栄と中曽根康弘そして小泉純一郎、彼らは国民に向けて一応自分の強いメッセージを送り届けた。田中角栄は「日本列島改造」、中曽根康弘は「日米運命共同体・不沈空母」、小泉は「構造改革・郵政民営化」だ。実行力では道路をたくさん残したブルドーザー田中角栄が一番勝っているかもしれない。

リーダーシップ(という資質)だけで組織を引っ張ることはできない。戦略のないリーダーはクリープのないコーヒーのようなもの(古い)。リーダーシップを機能させるのは明確なビジョンと戦略である。


NUTS

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