長崎と広島の市長が長崎・広島にオリンピックを招致したいという心意気は良く理解できる。が、政治家の行動としては思いつきというか少し軽率ではないか、しかも東京が落選した直後に。
オリンピックは一つのスポーツをベースにしたビジネスモデルである。両市長がオリンピックを平和の祭典と考えているとすると平均値からはずれている。平和の祭典はビジネスレッテルであることぐらい子供でも分かっている。
石原都知事はオリンピックをビジネス(金)、開発のチャンスと捉えているので大方負けることがわかっていて立候補した。その思考回路は極めてノーマルだ。「若者に夢を」「あの感動をもう一度」ができの悪い安物コピーであることぐらい自己認識はしているはずだ。一方でこんな陳腐なコピーでも簡単に都民はだますことができるとほくそ笑んでいるにる違いない。石原都知事からすれば長崎、広島の両市長は「能天気でバーなヤツラ」ということになる。
「私たちは核の投下でマインドコントロールを解かれました。悲惨な経験もしました。だから、米の核の傘の下で戦争は致しません、核は絶対に持ちません。平和の祭典オリンピックの場で世界に対し核廃絶を大いに発信したいのです・・・でオバマさんもご一緒にどうぞよろしく。ブッシュさんもよろしければ参加してください」
オバマ大統領に期待し依存すればするほどオバマさんとしても困るはずだ。核廃絶を訴えてはいてもそのプロセスはまったく見えていない。アメリカの得意は戦争といっても本当に成功したように見えるのは日本に対してだけだ。その成功要因は核だ。イラク・アフガンにおける死者は一体何人に及ぶかさえわからない・・・・そもそもアフガンはBC時代から殆ど平穏な時がない地である。
日本モデルが他国に通用するとは思えない、余程大きなショックを与えない限りだが・・・。どの国も一度核を保有すればそう簡単に手放すことなどできない、できるはずもない。他国が保有する限り国内の銃所有さえコントロールできないアメリカが自国を守る為の核を手放すことなど100年あるいは100%不可能、より効果のある代替兵器が開発されない限りは。彼らはその強いマインドコントロールから解かれることはない。すべての生物は基本利己的に行動することを忘れてはいけない、遺伝子が利己的だから。
両市長は石原都知事よりはるかに純粋真っ当なココロとスマートな頭脳の持ち主である。だからこそもっと独自発想ができるはず、純粋エネルギーを金まみれのオリンピックではないところで爆発させてほしい。
2009/11/03
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