東京と大阪における主人と奉公人の関係の違いを示す話として食事話があります。船場の問屋では主人は尾頭付きの鯛を、奉公人は鰯の焼き魚を食べますが東京の羊かんの黒川(虎屋)では主人も奉公人も同じものを一緒に食べるという話です。船場の主人は「一生懸命働いて早く 尾頭つきの鯛が食べられるようになりなさい」と励ましているのです、一方の黒川羊羹の主人は「一緒に同じ食べ物を食べて一緒にがんばりましょう」という考えです。気持ちよく働いてもらった方が生産性も高くなるという考えでしょう。
今般の船場 吉兆の廃業も経営者(前社長)の考え方に起因しています。経営者の考え方は従業員の行動に大きな影響を与えます。経営者の考え方・振る舞いが組織の未来を決定づける要因です。黒川か船場問屋のどちらかということではなくどう考えれば未来を創れるかを考えることが大切です。
⇒ 吉兆
⇒ 黒川羊羹
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T.長田
2008/06/03
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