2011/11/23

組織はシステム

組織はシステム

組織はシステムです’、 システムとは何か 一つのシステムは複数のサブシステム(機能)から構成されある目的を達成するためにサブシステムがお互いに連携をとりながら協働します。 地球も一つのシステムです あらゆる動物はシステムです、もちろん人間もシステムです。例えば、胃や肝臓やすい臓は夫々が機能をもったシステムですがお互いに連携し合いながら消化という一つの機能を担っています。会社組織も複数の部門や課から構成され夫々の役割を担い連携することで目的実現するシステムです。会社組織の最小単位は人間です。

システムの定義がわかれば 経営者(リーダ)の役割が自ずと見えてくるはずです。経営者の仕事はシステムが目的を達成できるように仕向けることです、 経営者はサブシステムですが システムの中枢ですから経営者がいなければ組織は成立しないのです。ジョブスがいないアップルはシステムの中枢がなくなったも同然です、 今までのように順調には進化できないかもしれません。

スムースに動かない組織、目的が実現できない組織は大概 デザインに問題があります。部門や課は確かにスムースに動かすためのものですが、部課の作りすぎや複雑化はシステムがうまく稼動しなくなる原因です、部門間のコミュニケーションがよくない組織は効率が低く 目的を達成することはできません。

経営者はシステム原則を熟知しておくことが重要です。経営者が原則を知っているか いないかは 会社の成否を左右するといってもいいでしょう。

大原則は組織をシンプルに維持することです。複雑化しない、当然といえば当然ですが 組織は放置すると自然に複雑化します。だから、シンプルにデザインし、複雑化すれば、意図してシンプルにするのです。別の言い方をすれば多くをやろうとせずにできるだけ集中することです

2011/09/24

思考と結果(成果)の因果関係

思考と成果(結果)の間には強い因果関係があります。思考が因で成果(結果)が果です。あなたが どう考えるかで どう行動するかが決まり、どう行動するかで結果が決まるからです。考えた結果がストレートに成否に繋がるのです。成果を得るためには思考の仕方が大事だということです。

思・考は思い考えることです。<思い・思う・考え・考える>です。思いは心に描いていることやビジョンです、思いが強ければ強いほど思いが実現する可能性は高くなります。当たり前のことです。

ビジョンえお描く:できるだけ具体的に描く、目に見えるようにあるいはイメージできるようにすることです。ゴルフの石原遼選手やイチロー選手の子供の時に描いた夢は具体的です。プロになってメジャープレーする、マスターズで優勝する・・・ 具体的であればあるほど その思いは一層強くなるし そのために練習に一層打ち込むようになる、結果として夢が実現するのです。それはメカニズムですから一点の曇りもありません。ただし・・・

考え 考え方:思いを実現するためにどう考えるかです、どう考えるかで どう行動するかが決まります。考え方の良し悪しが成否を決めるといってもいいでしょう。考えるといっても・・・何を考えるのか、どう考えるのか、考えるプロセスと考える方法の両方が大事です。何をどう考えようが個人の自由で、しかし、考え方は知識であり よりよく、より迅速に考えることができるというのはスキルです。

ビジネスの成否、経営の成否は故に思考の仕方にかかっているのです。経営者の思考の仕方です。社員の考え方もそれ以上に重要です。会社は一つの組織でありビジョンを実現する主体は組織だからです。ではどう考えるのか? その答えは戦略的に考えることです。何故、私たちが戦略的でないかは前回述べたとおりです。

戦略的に考えなければいけない理由は 対象となるお客さんと競争相手がいるからです。お客さんの問題をよく解決し、よりよい満足を得るために競争しているのです だから戦略的に考えなければいけないのです。 戦略的に考えなければ・・それは相手も戦略的に考えようとしているからです。 

戦略的に考える:先に述べたように長期的に、周期的に、正しいプロセスを踏んで、考えるべき要素をはずさない(お客、競争相手、環境変化 ・・・)戦略を創造するだけのために考えるのではありません 戦略的に行動するためには常日頃から そう考える習慣を持つことが重要です。

2011/07/03

何故、戦略的に考えないのか?(3)

では 戦略的に考えるというのはどう考えることなのかということです。
「戦略的に考える」とは 長期的に総合的に考えることーこれは辞書によればです。
まず、視点をどこにおいて考えるのか ということが第1の議論です。  

   長期 ・ 短期
   全体 ・ 部分(組織全体 ・ 部門)
   広く ・ 狭く(市場全体 ・ 部分) 
   外部 ・ 内部
   高く ・ 低く

左右の視点でいえば 左側に視点をおいて考えることです。といって右側を無視することではありません。左側の視点に立って右側を見るのです。私たちは目先のこと、今日明日のことを考えがちです。組織のトップにある人が戦略的に考えないといけないというのは 今日・明日の利益ではなく 3年後・5年後のビジョンを考えなければいけないということです。組織の未来は経営者が握っているのです。

ビジネスにおいて重要なことは何について考えるのかという点です。「戦略的に考える」ということは考えるべき要素を分析し分析結果に基いて考えることです。分析しながら考えるのです。ただ、考えればいいというものではありません。結果が求められるのです 戦略的に考え、意思決定し 行動に結びつけることです。

(戦略的に考える 要素)
  1.市場・環境
  2.自社の市場での位置づけ
  3.競合先
  4、自社の経営資源

ビジネスの場合には当然ながら結果を問われます、つまり 成果がアウトプットできなければいけないのです。戦略的に考えるのは 目標は達成したいから、競合先に勝ちたいから、組織として存続したいからです。そこに明確な意図と目的があるから戦略的に考え行動するのです。

経営者が 戦略的に考えない会社は 持続的な成長はありえないのです。成否は経営者の考え方にある、といってもいいでしょう。だから、経営者は「戦略的に考える」ということがどう考えることなのかを知っておかなければいけない、スキルとして習得しておく必要があるのです。「戦略的に考える」スキルです。

何故 戦略的でないのか?(2)

何故、私たち(日本の組織あるいは日本人)は戦略的ではないのか? 多分そうでしょう。思い当たる理由はいくつかあると思います。

一つの理由は 戦略的に考える方法やプロセスを学んでいないことです。学ぶ機会がなければ、・・・・・もちろん自己流で戦略的に考えることもできます。それが戦略的であれば問題はないでしょう。

確かに戦略という用語は最近ではだれでも使うようになっています。だれでも、戦略という言葉を口にするようになっています。しかし、だからといって戦略的だとはいえないのです。考え方は個人の習慣や癖です。戦略的というのは前述したように方法・プロセスです。ですから知っているかどうかの問題です。知るか、知らないかが前提です。

第2の理由は 後天的に学習した思考パターンが戦略的ではないことです。一般化していいかどうかはわかりませんが、私たちは戦略的には考えないないのです。学習の仕方や教育のあり方、社会にも影響されているかもしれません。この後天的思考パターンが戦略的に考えるようにはなっていないのです。私たちは短期的にモノゴトを考えがちです。これは考える時の癖です。そう考える癖が習慣化しているのです。戦略的にという意味がわかっても考える習慣・癖が優先するのです。

第3の理由は戦略的に考える組織文化がないことです。戦略を明確にしなくても「お互いにやることはわかっている」「戦略を明確にするより柔軟に対応した方がいい」「ややこしいこと考えるより がんばろう」そういう組織文化です・・考え方は簡単には変えられないのです。戦略的と戦略は直結していませんが組織は個人の集合です。戦略的に考えない個人が多ければ戦略的に考えない組織文化が定着します。戦略的に考える必要性が薄いということもあるかもしれません。

ビジネスの成否は確率です。成功確率を上げるために どう考えるべきかです。従来どおりの考え方がいいか、戦略的に考えた方がいいのか これは選択の問題です。考え方も選択の対象です。戦略の一部です。何故なら経営者の思考の仕方がビジネスの成否を決めるからです。ビジネスの成功確率と経営者の思考の仕方には高い相関関係があります。

何故 戦略的でないのか?(1)

何故、私たちは戦略的でないのか? 本当にそうなのか? 戦略的でない? 思考の仕方の問題が?それとも文化の問題なのか、言葉の問題なのか?

「戦略的に」という言葉の後に続くの動詞は「考える」「意思決定する」「活動する」・・。 何故、戦略的でないのか? 何故、戦略的でないといかないのか、何故がわかれば 戦略的に考えられるようになる。

戦略の定義が曖昧なら戦略的という形容動詞も曖昧に使われることになります。戦略的互恵関係だとか戦略的提携なんて用語の使い方もそこに深い意味があるのか、ないのかよくわかりませんが、戦略的といえば なんだか様になるという装飾的な使い方をしているのであれば・・そうであれば戦略に意味求めなくても問題はないのでしょう。

戦略という用語を理解するために国語辞書で調べると: 
1.戦争に勝つための総合的・長期的な計略
2.組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。「経営―の欠陥」「―的人生論」「販売―を立てる」

因みに戦術については:
1.戦いに勝つための個々の具体的な方法 
2.ある目的を達成するための具体的な方法・手段。「賃金闘争の―を練る」「人海―」

戦略という言葉の理解の仕方が人により多少異なるのは仕方がないでしょう。戦争に勝つための戦略というニュアンス・意味合いを好まない人もいるかもしれません。とはいえ辞書に書いてある意味を理解しておくだけでもコミュニケーション上の誤解は最低限 防ぐことはできます。

戦略と戦術という言葉(用語)もしばしば混同して使われがちです。戦略は長期的・総合的、戦術は短期的・部分(局所)的と理解しておきましょう。明確に線を引くのは難しいのですが戦略の方が戦術より上位にあります。上位という意味は総合的・長期的という意味合いもありますが、戦略を活動のレベルに落としたものが戦術です、戦略があっての戦術です

ビジネスの世界で戦略的でないという言い方は 戦略がないということでは必ずしもありません。戦略的でないのはむしろ方法やプロセスの問題です。経営者に戦略を尋ねると「わが社の戦略は・・・・」と確かに戦略はあるのですが・・・ 戦略は飽くまでコンテンツです。間違った戦略であったり 戦略が実行されない場合もあるでしょう。戦略を創り実行するための適切な方法・プロセスが必要なのです。

戦略的に考える、あるいは意思決定するというのは方法やプロセスがありその上で考える、あるいは意思決定することです。合理的な方法・プロセスがある、そのプロセスに基いて考える、つまり、戦略的かどうかは プロセスがあるかどうかの問題です。そのプロセスが適切かどうかです。

何故、私たち(日本の組織)は戦略的ではないのか? その理由はいくつかあると思います、もし競争相手がいなければ戦略的に考える必要はないでしょう。競争相手がいなければ常に勝利できるからです。東京電力はどうでしょう。競争相手はいません。ということは戦略的に考える必要はない?多分。

2011/05/08

菅首相は 戦略的に考えられるリーダーか?

戦略的に考えるというのはどう考えることか 定義すれば こうしたいという状態を描き、その状態に行き着くまでの適切なプロセスを考えることである ビジネス的な言い方をすればビジョンを描き ビジョンを実現するための手段を考える時の考え方ことである 戦略的に考えられるかどうかは個人の資質ではなく そう考えるための思考方法を習得しているか、いないかである。

それを知らなければ戦略的に考えられない、知っていてもスキルがなければそう考えることはできない。考えることはだれでもできるが すべての人が戦略的に考えられるわけではない。その思考方法を教わり習得しなけれえばならない。 戦略的に考える必要性があるかどうか それは必要と考えるかどうかの問題である。因みにすべての野生動物は戦略的に考えている。何故なら戦略的に考えないと厳しい自然環境の中で生き延びることができないからである。

さて、菅首相は戦略的に考える力がある人間か? 国家のリーダーとして大統領や首相となる人は戦略的に考えられなければならないだろう。そうでなければリーダーとして国家を適切に運営できないからである。残念ながら 日本の首相や閣僚には戦略的な考え方が身についていない。思いつき、行き当たりばったり、その場しのぎの強弁や詭弁は得意であっても戦略的に考えた発言を聞くことは稀である。枝野さんや仙石さんも弁護士特有の詭弁は上手であるが それが逆に信用を低下させているようだ。こうした発言は大概 戦略的ではない。 

ピーターの法則というのがある。その法則は人間は出世し地位が上がればやがて無能化するというものである。菅首相にもその法則はあてはまる。菅さんの一番の活躍は薬害エイズ事件の時に厚生省と対決し国の非を認めさせたことだ。国民はその時の印象が強く管さんに首相としても活躍を期待したけど首相という地位では まったく無能化した。野党にいる限り戦略的に考える必要はあまりない、政府の問題を見つけ攻撃するだけで単純思考しか使わない。野党での活躍は 与党になり総理大臣の地位について活躍することと無関係だ。菅さんの無能化は起るべきして起っている。無能が本当に無能なのか 学習していない故の無能なのか そこはわからない。いえることは民主党が無能集団化していることだ。


2011 5月8日 

2011/03/20

日本の政治:何が問題なのか?

A politician needs the ability to foretell what is going to happen tomorrow, next week, next month, and next year. And to have the ability afterwards to explain why it didn't happen.

Winston Churchill

かつてない未曾有の災害、それに追い討ちをかける福島原発事故、この危機的な状況の中で 菅首相のリーダーとしての資質・能力が問われている。管首相が今までの首相に比べ取り立てて悪いとはいえない。しかし、的確なリーダーシップを発揮しているかといえば・・・だれの目にもそうは映らない。

本質的な問題は何なのか? 政治家になる、首相になるような人たちが リーダーシップとはどういうことか 危機に直面した時にどう対処するべきなのか という基本的なことがわかっていないこともある、知識としてもスキルとしても持ち合わせているとは思えない。彼らは選挙と党内権力闘争が仕事でありその片手間に政治の仕事をする。行き当たりばったり、場当たり的、その場しのぎの意思決定や発言・行動に走るのはいたしかたないことかもしれない。どうすれば国民の安全を確保するかより どうすれば自身の人気が出るかを考えた言動しがちになる。

国会議員になること、首相になることが目的化する。国会議員は権力と金を同時に獲得できる美味しい商売、 要するに職業政治家を生む軽い仕組み(制度)自体が本質的な問題である。国家システム(仕組み)を根底から問い直さない限り 国家として自律できない。日本の官僚は優秀だから、政治家は官僚を使いこなさなければという 政治主導の国家なんて ありきたりの話はやめないといけない。

2011/01/10

ニューイヤー・リソリューション

景気低迷は今年も続く その理由ははっきりしている 
が 経営者(組織のリーダー)は 景気が悪いからといってその成行きを見守るだけで何もしないのは死の宣告を待つに等しい

経営者が己の思考を停止させては組織は止まる 組織が止まればどうなるかは明白だ 戦略を考える・戦略の実行・組織の変革をリードする これが経営者の仕事。だから経営者は忙しい

経営者は結果をださなければならない 結果を出すために戦略を考える 戦略なしに結果は出せない 景気が悪いからといって手をこまねいているだけでは行き詰る 無責任な経営は犯罪にも等しい

今が勝負の時 今年が勝負 生き残れるかどうかは戦略次第 戦略なしにドラマは始まらない

ジャックウェルチの言葉
Don't manage - lead change before you have to.

戦略は組織変革をリードするための不可欠なツール 変わる・変化に対応する 変わらなければ残れない、成長もない 動かないさなぎの中でも変化している、変化するから飛び出し舞い上がれる

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