2008/05/25

サーチエンジン闘争:ヤフー vs マイクロソフト vs グーグル

ヤフーもマイクロソフトも目先のビジネスで勝負する近視眼マーケテインング会社です。一緒になれば株主は喜ぶかもしれないが顧客のメリットは少ないと思います。

グーグルはヤフーやマイクロソフトとは異なるビジネスです。単なる検索エンジン提供だけではない、顧客に先(未来)を感じさせるものがあります。近視眼のマイクロソフトとヤフー、先(未来)を見据るグーグル、個人的にはグーグルが顧客にあるいは世界にこれからの地球のあり方を示す大きなインパクトを与えるだろうと期待しています。

経営のリーダー(チーム)の考え方が組織の未来を決定づけることになるのです。短期的な金儲けや近視眼な経営では長続きはしないはずです。ビルゲーツの直感的なパクリと迅速な意思決定はビジネスマンとしてはすばらしい。覇権の品格はあれども顧客はMSに振り回され過ぎたのです。そろそろ終りにして欲しいのです。
       ⇒ サーチエンジンランド 3社の状況

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NUT.長田

Here's エリック・クラプトン

    
 ティアーズ イン ヘブン by エリック・クラプトン



Would you know my name if I saw you in heaven?
Would it be the same if I saw you in heaven?
I must be strong and carry on,'Cause I know I don't belong here in heaven.

Would you hold my hand if I saw you in heaven
Would you help me stand if I saw you in heaven?
I'll find my way through night and day,
'Cause I know I just can't stay here in heaven.

Time can bring you down, time can bend your knees.
Time can break your heart, have you begging please, begging please.
Beyond the door there's peace I'm sure,
And I know there'll be no more tears in heaven.

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He must be a system thinker.
 ⇒エリッククラプトン 

2008/05/17

経営者エゴはシステム障害の原因

前述したようにシステム(組織)はマトリョーシカのように入れ子構造になっています。経営者自身がシステム(組織全体)の中のは一つのサブシステムです。サブシステムといっても中枢ですから他のサブシステムに対し一番影響力のあるシステムです。

経営者のエゴはある意味システムの障害です。修復しない限りいづれシステムは故障します。一時的にはよくなっても長期には存続できないのです。代表的ケースはダイエーの中内さんであり、西武の堤さんです。西武の場合には経営者の取替でシステムが正常に再稼動し始めたのです。

日本の超長寿企業としては金剛組(建設)という会社があります。この会社の創業が578年といわれていますから2006年に破産するまで約1400年余り続いたというのですから驚きです。 世界最古・最長寿会社です。578年といえば大化の改新から約60年前、法隆寺の建立(607年)にも携わったとされています。

  ⇒金剛組

もしかすると日本には会社長寿に適した土壌が形成されていたのかもしれません。というか私達はもともとはシステム思考に近い考え方をしていたのです。

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NUTS. 長田

組織のDNA

DNAのメカニズムは前出のようにシンプルですから組織DNAがあるとすればシンプルでなければなりません。組織の最小単位、細胞に相当するものは人ですから複雑であっては覚えることも継承することもできないはずです。

  ⇒ DNAの構造

複製(コピー)ということを考えると人間の心に継承すべきものが残らなければいけないのです。考え方なのか技術なのかプロセスなのか構造なのか・・・・トヨタとダイエーを比べて見てわかることはキーはシステムと(経営者の)考え方にあるはずです。それを複製したいという欲求にかられなければ複製はできないはずです。例えば、ダイエーの中内さんの築きあげたものをだれも複製したいとは思わなかったのかもいうことです。

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NUTS.長田

2008/05/15

生物と無生物のあいだ

この タイトルは本の題名です。 ⇒ 「生物と無生物のあいだ」 福岡伸一

生物と無生物の違いは自分で複製(コピー)できるかできないかです。複製は存続するために不可欠な行為です。その仕組みというかプログラムがDNAです。DNAが複製の担い手でありそこに情報が格納されているのです。繰り出されるドラマは複雑に見えますが本質はシンプルです。2本のらせんリボンと4つの塩基の組み合わせで情報生成され複製できるようにできているのです。

組織を生命システムと捉えれば同じようにその存続のメカニズムはシンプルでなければならないのです。組織の最小単位は人であり、人が複製の担い手です。複雑であれば複製は難しく存続しにくくなるのです。担い手にとってみればシンプルでなければならないのです。シンプルにしておけば運営しやすいし複製(存続)もしやすいからです。シンプル・明快が複製の条件、つまり成功の要件です。

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NUTS.長田

2008/05/11

How to relax today?

Listen to the music By Doobie Brothers .



歌える部分だけ歌U 手を叩きながら (とりあえZ) そうすると・・・・

Oh, oh, listen to the music
Oh, oh, listen to the music
Oh, oh, listen to the music
All the time

メロディー・リズム・ハーモニーのコンビネーションのすばらしさ・
衰えないパッションとパワーがファンを魅了する

彼らは40年近くこの歌を演奏している
システムシンカーの真髄がこの映像の中には垣間見える

Doobie Brothers こそ真のロックンローラー・システムシンカーだ!!
 ⇒ SEE their Official site 

生命システムと戦略プログラム

蝶が卵から幼虫に、更に蛹になり美しい蝶の姿に変身できるのか外から観察するとなんとも不思議な世界です。さなぎという蝶とはまったく形の異なる物体の中で何が繰り広げられているのでしょう。

すべての生き物は存続のためにそれぞれ独自の戦略プログラムを持っているのです。蝶の卵の中にはそのプログラムが内在されているのです。

アゲハチョウの羽化の様子

会社(組織)を生命システムと捉えれば見方が変わります。戦略プログラムの書き手はあなた自身、経営者です。事業を成功に導き組織を長期に存続させたければ、そうなるようなプログラムを書く必要があるのです。プログラムを書き実行をリードするのは経営者の仕事だからです。

経営者が顧客を無視したような間違ったプログラムを書けば組織(システム)は簡単に壊れるのです。吉兆の経営者のように顧客の食べ残しを他の客に出したとすれば正しいプログラムは書けません。
システム思考は正しいプログラムを書くための思考法なのです。

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NUTS.長田

2008/05/10

考え方で大きく変わる


一時は隆盛を極めたダイエー創業者、中内さんの最期は無残なものでした。もし、中内さんがこのロゴを見たら 「なんや、このロゴは、こらあかんで」といいそうです。


ダイエーを日本一の小売業にした時期、ダイエーをボロボロにした時期の違いはなんだったのか。それは彼が顧客のことを中心に考えていた時期と欲と金儲けを優先させ考えた時期の違いです。まさに、考え方一つで結果は簡単に変わるという証明です。末期には「ダイエーには何でもある。でも、欲しいものは何もない」とまでいわれたものです。もし、中内さんがエゴを捨てお客さんのためにシステム(組織)を維持し発展させることだけを考えていればそこまで無残な彼の最期はなかったはずです。

神戸の流通科学大学のキャンパスには「よい品を どんどん 安く より豊かな 社会を  中内功」と書かれた石版が今も残っています。

2008/05/08

徳川時代と側室制度

いよいよ篤姫は家定の正室になるわけですが(NHKドラマの中で)側室制度も徳川300年の存続を支えた戦略的な制度です。ちょっと考えると側室制のない今の天皇制(男系であれ女系であれ)の長期存続は限りなく不可能に近いことはだれの目にも明らかです。雅子妃を弁護する気は毛頭ないのですがシステムの不備は明らかです。科学的に立証するまでもないでしょう。

今の政治家を比較するといろんな意味で江戸時代の人の方がより戦略的に考えていたような気がします。その理由は幕府の役人も各藩の大名もシステムの存続に自分の役割をフォーカスし強くコミットしていたからだろうと思います。そう仕向けた、あるいは強固な制度を創った徳川家康は偉大なリーダーです。それにしても家康自身にも20人近くの側室がいたというのは我々現代人から見ると驚きなのですが家存続への強い願望があったからこそなのでしょうか。

【徳川家康の側室】 
西郷局 下山殿 養珠院 長勝院 良雲院 茶阿局 清雲院 英勝院 西郡局 雲光院 正栄院 相応院 泰栄院 養儼院 蓮華院 法光院 三条氏

  (うらやましやー ややこしやー 知力に記憶力、それから体力に・・・・・)
 
経営者の視点、そして役割は飽くまで戦略でありシステムの存続なのです。そこにコミットできるかどうかで成否は決まるのです。

2008/05/06

島津斉彬は戦略家

島津斉彬は日本の将来を予見しながら篤姫を家定の正室として嫁がせるなど戦略的な考え方・動きができた人のように見えます。少なくともNHKの「篤姫」の高橋英樹の演技を見ての話ですが。薩摩藩は幕府におけるサブシステムの位置づけですが藩主としての斉彬は日本全体をよくしようという思いと薩摩藩の繁栄を考え積極的に行動しているのです。

⇒篤姫  (宮崎あおいはなかなか上手でよろしおますなー)

日本人の思考の原型がここにあるとすれば決して捨てたものではないと思います。しかし、今の問題は日本の政治システムにあるのです。首相にもう少し人間的にもリーダーとしてもりっぱな資質のある人が選ばれるようなシステムならない限り存続は危ぶまれるかもしれません。江戸幕府の大きな欠陥は鎖国(クローズシステム)にしたことです。鎖国は江戸幕府の存続には不可欠なものだったのですが日本国にとっては発展を閉ざされたわけです。システム(議員内閣制)の欠陥に気づいて改革しない限り本質的な問題は解決できないのです。

システムの問題

経営者の扱う問題は会社組織というシステムの問題であり、そこで問題解決する目的はシステムを長期的に存続させることです。システムの問題を解決するためにはシステムとはどういうものかを熟知しておくことが前提です。

システムの定義は
お互いに影響しあういくつかの要素(サブシステム)から構成され、全体(システム)は共通目的あるいは方向性をもって活動しているような仕組をいいます。会社組織全体を一つのシステムとして捉えると目的はビジョンを実現することであり各部門、チーム、経営者も社員もシステムを構成するサブシステムと捉えることができます。

戦略的に考えるというのはシステムが長期的に存続させるにはどうすればいいかを考えることであり、敵を打ち負かすという、あるいは勝つという意味に囚われすぎてはいけないのです。戦略を考え実行のリーダーとして活動することが経営者の仕事です。

2008/05/04

地球温暖化とローマクラブ(2)

ローマクラブは1972年に成長の限界という報告書を発表し人口増加や環境破壊に警鐘を鳴らした。分析手法にシステムダイナミクスという手法を用い複数の要因の因果関係を示した上で100年以内には成長限界になるという予測をしてみせた。当時 日本でもこの本は話題になり社会にそれなりのインパクトを与えたものである。

 ⇒ローマクラブ (このサイトではがっかりすることが・・・)

ポイントは地球システムは永遠ではないということである。永遠なるシステムはないのである。システムをより長く存続させるためにはシステムを構成するサブシステムが調和・バランスすることが大切である。ビジネスにおいても自社のシェアを勝ち取ることだけを強く求めるよりシステムをバランスさせることがより大切なのである。

2008/05/03

地球温暖化とローマクラブ

地球温暖化は地球システムの問題です。人類の営みは地球システムの中のサブシステムと位置づけられます。サブシステムに問題があればシステム全体に影響が出ます。どのサブシステムも独立して存在しているわけではないのです。人間生活を快適にするための様々な活動(エコでなくエゴ)が二酸化炭素を過剰排出し地球温暖化の原因になっているのです。部分最適化は全体最適にあらずです。 全体が最適化されなければ部分の存在はありえないのです。地球システムの崩壊は人間のエゴによって引き起こされいるのです。

 ⇒ 地球システムの崩壊

会社組織についても同じことがいえます。ある部門だけをよくしても会社全体がよくならなければ意味がないことです。ある部門における問題は組織全体への影響を鑑みて解決される必要があります。部門の最適解は組織全体の最適解とはいえないのです。経営者自身も会社のサブシステムです。サブシステムが正しく機能しないと会社はよくはならないのです。

2008/05/02

マトリョーシカ人形と金太郎飴

この間 ロシアを旅行した人から例のこけし風の人形をもらいました。もともとは日本のいたロシア人がこけしを参考に作ったといわれています。このロシア人形(マトリョーシカ)がシステムを考える上では重要です。ロシア人形はご存知のように入れ子構造になっています。もし、5番目の人形に問題があったとしたら如何にそこでの問題を解決してあげるかです。システムの目的は飽くまで一番外側の人形が目的地に到達することです。5番目の人形の問題はその目的にうまく沿うように解決しなければいけないのです。システムにおける問題解決コンセプトはマトリョーシカです。金太郎飴とマトリョーシカを同じように考えてはいけません。コンセプトはまったく異なります。
 ⇒マトリョーシカ人形

2008/05/01

戦略思考=システム思考

このブログでの話はシステム思考で考えると・・・・・・・を前提にしています。

 ① 組織・事業をシステム(生命体)と捉える
 ② 部分より全体(システム全体)を優先して考える
 ③ 目的はやや長期的な存続・存在(ポジショニング)
 ④ 自然法則(システムダイナミクス)に照らして考える
 ⑤ システム思考で考える ⇒ 戦略的に考える:経営者の思考

表面的な事象をシステムとして捉えることによって何がいえるのか、システムをうまく動かすために何が必要なのかという視点で物事を考えてみるのです。戦略的に考える、意思決定するということはそういうことなのです。

福田首相があなたの会社の社長だったら・・・

もし、福田首相が自分が働いている会社の社長だったらやる気が出るといって喜ぶ人は何人いるだろうか?おそらく皆無でしょう。ビジョンもリーダーシップもない人が組織のトップに立つと大概の人はやる気が失せるものです。 プロ野球やJリーグでも監督が変わるだけでチームが活性化し急に強くなったりすることはよくあることです。それにしても一国の首相としてこれほどリーダーシップのない人(無能レベル)が選ばれるというのはシステムに問題があるとしかいいようがないと思います。 自民党や政府にとってはこのシステムが必ずしも問題とはならないところに問題の本質があるのではないでしょうか。

⇒首相官邸(写真をみただけでも覇気はないしリーダの顔とは到底思えないでしょう)