2009/12/02

チームワーク

あなたの会社はチームで効率的に仕事がなされていますか?

どのようなチームがその仕事に向いているのか考えたことがありますか?
サッカーチームなのか 野球チームなのか ボートか、バスケか、テニスのダブルスか、オーケストラなのか・・・・

どのようにチームを編成にすればシナジー効果が出るのか、どうすれば競争する相手に勝てるのかを考えたことはありますか?
役割分担、個々の性格・相性、専門性、リーダーシップ、コミュニケーション、信頼感・・・

メンバー一人一人が個人のエゴに囚われずにチームワークを優先していますか?
チームワークを乱す人がいればチームからあるいは組織からはずした方がいいに決まっています、そうしないとチームひいては組織は維持できないからです。

この映画のシーンのように経営者(リーダー)にはある種の迫力が必要です。血を流しても赤字は流さない、それが経営者の役割だからです。組織維持・成長の原則は単純・簡単・明瞭です。チームワークできないヒトは組織の癌です、癌は・・・・淘汰は自然界の掟。組織の癌の放置は組織崩壊の始まりです。何故、JALがだめにり、何故、山口組は永遠に生残れるのか、その秘密は何か? クルーは閉じた中でのその場限りの戯れ、組は組織存続のために戦い命を落とす、戦わないヤツは・・・・・。

JALやJRの社長をはじめ株主と顧客を大事にしない無責任な社長には100回は見て頂きたいシーンである。

映画「アンタッチャブル」 アルカポネ:ロバート・デニーロ

 

2009/11/23

1インチ   アルパチーノ & デミング

ほんの少しの差が成否をわける。1インチの違い・・・人よりちょっと先にスタートするか、遅れるかで勝者か敗者が決まる。その違いは僅か、その僅かな違いを感じそれを掴み取る為に素早いアクションを起こせるかどうかです。

以下のビデオは映画(Any Given Sunday)アルパチーノのスピーチシーンです。何故か、300万もの人がこのスピーチを見ています。



エドワーズ・デミングは戦後の日本復興に貢献した人として知られています。彼は日科技連の招待によって経営者、技術者に向けたくさんのセミナーを行い’改善’のコンセプトと方法を説明したのです。結果として多くの経営者や技術者が品質の大切さに目覚めが高品質な製品を作るための本質的な方法を習得したのです。このアルパチーノのスピーチとデミングの教えにはダブルところがあります。成功の本質は僅かな違いを獲得するために組織(チーム)が一丸となって取り組めるかどうかです。その1インチのためにあなたは何をするかを知らなければいけない!

“It is not enough to do your best; you must know what to do, and then do your best.”
                                 W. Edwards Deming

3空港問題  橋下知事 vs 井戸知事

  (090801 【神戸新聞】 小森準平)より会話抜粋

●井戸敏三知事 (こいつ人気ありすぎ、調子にのんな、ちょっといじめとかな)
「伊丹を廃止すれば、物理的に今の航空需要も賄えない。関西を沈没させることになりかねない、従来の役割分担や旅客ニーズを全く無視できるのか。もう少し冷静な議論が必要では」
「伊丹廃止は旅客の選択肢を狭めることになり、利用者側ではなく供給者側の発想、利用減の関空の起死回生を考えたのだろうが、『府民ニーズ』を重視する橋下さんらしくないと思う」

●橋下知事 (道理の通らんボケオヤジや? 今日のところは軽くいなしといたれ)
「協議の席に着いてくださいよ」
●井戸知事
「廃止が前提なら議論の余地はない。関西空港、神戸空港を含めた三空港の効率運用のための議論ならやぶさかではありません」
●橋下知事「また(の機会に)真意も説明させてください」

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隣接する首長は利害が絡むので対立しやすい。井戸知事の発言は県民向けポーズ30、橋下人気へのやっかみ30、問題解決に向けた示威行為40というさじ加減のジャブ、じゃれ合いのようなもので傍目にはおもしろい。しかし、空港問題は首長が集まりああでもない、こうでもないとジャブを打ち合い双方の議論・妥協によって解決する類の問題ではない。そもそも関西3空港の問題は各首長の無責任なエゴが引き起こしたシステム問題である。そのレベルでの話し合いでは最適解は得られない。声の大きい人の意見(エゴ)に流されたり、お墨付きをもらったりしながらの感覚的妥協案で「しゃんしゃん」という問題ではないことを認識することが必要だ。本質的な問題は国に明確な戦略がないことだ。

会社でも同じような類の問題が山積みにされていると思う。この種の問題は発生したレベルの中でアプローチしても解決は難しい。アプローチを間違えればいつまでも問題解決できない。解決したとしても一時的・その場しのぎの解決、部分解決は全体の最適化にはならない。
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2009/11/07

JAL どうしようもない経営 

JALはまったくどうしようもない組織だ、今に始まったわけではない。親方日の丸企業であったとしても上場企業である。私も一応株主だ。社長も含め役員に責任を感じる素振りはまったくない、顔が笑っている。社長がパンフを女子社員と一緒に街で配ると言うパフォーマンスに出たか思えば一方で赤字路線をカットしたり人員削減したりと厳しい経営をしているポーズだけは一丁前、経営努力はしていますという姑息なアピールで支援を引き出そうとしている、自分達の取り分だけはなんとか確保しておきたいというエゴ丸出しの目論見だ。経営者としての資質を問うべきだろう。

社内も各レベルでエゴがまかり通ってきた。各所・各レベルで言い訳する材料だけはたくさんある。だからコントロールが効かない、社長筆頭に全社的放漫がまかり通りカッコウつけやマスコミ向けポーズだけが組織文化として根づいた。経営者や管理者が何の責任をとらなくてもよければ赤字になるのは当然、会社として成立するはずもない。

国策で公開会社というのだから法律で規制し赤字が続けば責任を取らせなければいけない。記者会見で頭を下げたり給与カットしたりという甘い責任の取り方ではなく罰金と禁固が当然だ。税金投入し給与や年金のバカ取り、責任を取らないでは犯罪行為だ。いつもバカをみる騙されるのは小額投資の株主と税金を支払う国民だ。民主党はJALを守ることが先にありきではなく問題の本質に切り込まなければならない。残したいなら一旦倒産させ公的ファンドで国が買取りシステム(給与・処遇含め)を改革した上で複数の運営会社を設立・運営させればいい。

郵貯しかり、JRしかり、数々の財団しかり、国策組織は必ず赤字垂れ流し放漫経営になるか儲かれば経営陣が私服を肥やすことになる。半官・半民会社には新しい法律と経営モデルの適用が不可欠である。そうしない限り同じ過ちを繰り返す。国策的部分はあってもいい、国策が悪いのではなくシステムが悪い。郵貯も本質から目をそむけ役員だけを変えても同じ問題を繰り返す。本質的な問題(構造・システム問題)を解決し厳しい法律で規制しない限り日本経済の浮揚はありえない。


トヨタが酒井でJALは矢田・・両者の起用は不思議と両社の体質にマッチしている

経営者の倫理観

10月21日時事通信の記事より抜粋

高速水着素材メーカー「山本化学工業」のゴム素材「バイオラバー」を使った製品を、「がん細胞を抑制する」などとうたって販売したとして、医薬品販売会社の京都駅前店店長らが薬事法違反容疑で逮捕された事件で、同店が開催した説明会で製品の説明をした2人が所属するゴム製品販売会社の代表取締役を、山本化学の山本富造社長が務めていることが21日、分かった。

*****ビジネス倫理のケースとしての二つ問題*****
①効能を確証するデータがないのに「癌細胞を抑制する」と偽った宣伝文句を使ってはいけない、
サプリメント(栄養補助剤)の販売などでもよく問題になる。サプリメントは薬ではないので効能をうたってはいけないが宣伝文句として微妙なものが多い。こうしたコピー、患者の証言、医者のお墨付き、それらしいデータ・・・はインチキくさいとわかっていても購入してしまう。

①バイオラバーはかなり高額である。
当たり前のように行われている商行為、100円の価値しかないネクタイを10000円で販売しても喜んで購入する客はたくさんいる。高額ほど高級(ブランド)かと思う、高いから効くだろうと思う、人は積極的に騙される。確かに高額な値つけで成功した会社もたくさんある。バイオラバーもかなり高額、買いたいと思う人には安いかもしれないが。

ビジネス倫理観の問題としてこの微妙な境を論じるのは難しい。法外な価格でも喜んで買う人がいれば高額でもOKか? 適性な価格とは? 適性なコピーとは?

本質的な問題は経営者の思考の仕方にある。経営者が考え意思決定した結果が行動に繋がっている。目先の儲けを考えすぎるとこうした非倫理的ビジネス行為に走るようになる。ビジネスは何でもありというエゴ発想が優先すると長期的には成功しない。この経営者が「別に悪いことをしたわけでもない、他にも同じような行為をしている会社はたくさんある」ともし高を括っているとしたら、組織の成長・存続は難しい、組織はシステム、人間もシステム、誤動作し始めると同じ過ちを繰り返す。創造的な会社であっても経営者の考え方(OS)が誤動作しては存続は難しい。

センスのない低俗なCMだが知名度をあげるには・・・・

2009/11/03

田上長崎市長・秋葉広島市長 vs 石原都知事

長崎と広島の市長が長崎・広島にオリンピックを招致したいという心意気は良く理解できる。が、政治家の行動としては思いつきというか少し軽率ではないか、しかも東京が落選した直後に。

オリンピックは一つのスポーツをベースにしたビジネスモデルである。両市長がオリンピックを平和の祭典と考えているとすると平均値からはずれている。平和の祭典はビジネスレッテルであることぐらい子供でも分かっている。

石原都知事はオリンピックをビジネス(金)、開発のチャンスと捉えているので大方負けることがわかっていて立候補した。その思考回路は極めてノーマルだ。「若者に夢を」「あの感動をもう一度」ができの悪い安物コピーであることぐらい自己認識はしているはずだ。一方でこんな陳腐なコピーでも簡単に都民はだますことができるとほくそ笑んでいるにる違いない。石原都知事からすれば長崎、広島の両市長は「能天気でバーなヤツラ」ということになる。

「私たちは核の投下でマインドコントロールを解かれました。悲惨な経験もしました。だから、米の核の傘の下で戦争は致しません、核は絶対に持ちません。平和の祭典オリンピックの場で世界に対し核廃絶を大いに発信したいのです・・・でオバマさんもご一緒にどうぞよろしく。ブッシュさんもよろしければ参加してください」 

オバマ大統領に期待し依存すればするほどオバマさんとしても困るはずだ。核廃絶を訴えてはいてもそのプロセスはまったく見えていない。アメリカの得意は戦争といっても本当に成功したように見えるのは日本に対してだけだ。その成功要因は核だ。イラク・アフガンにおける死者は一体何人に及ぶかさえわからない・・・・そもそもアフガンはBC時代から殆ど平穏な時がない地である。

日本モデルが他国に通用するとは思えない、余程大きなショックを与えない限りだが・・・。どの国も一度核を保有すればそう簡単に手放すことなどできない、できるはずもない。他国が保有する限り国内の銃所有さえコントロールできないアメリカが自国を守る為の核を手放すことなど100年あるいは100%不可能、より効果のある代替兵器が開発されない限りは。彼らはその強いマインドコントロールから解かれることはない。すべての生物は基本利己的に行動することを忘れてはいけない、遺伝子が利己的だから。

両市長は石原都知事よりはるかに純粋真っ当なココロとスマートな頭脳の持ち主である。だからこそもっと独自発想ができるはず、純粋エネルギーを金まみれのオリンピックではないところで爆発させてほしい。

2009/09/27

地球システム最適化と中村医師のすばらしい活動

地球システムの最適化

地球は現在たくさんの問題を抱えているが・・・・・

① 世界人口 68億人:大半が化石エネルギーに依存した生活をしている
② 空気中の二酸化炭素濃度 380ppm ⇒ 350PPM
③ 絶滅危惧種 17000種 
④ 5人に1人はインターネットを使用
⑤ 5人に2人は非衛生環境の中で生活している
⑥ 14%が栄養失調状態にある
⑦ 14%は基礎教育(小学校レベル)を受けられていない
⑧ 核弾頭保有数
  米国10350 ロシア16000 英国185 フランス348 中国402
  世界人口を10回以上殺戮できる核弾頭量を保有
⑨ その他諸々言い出せば切りがないかもしれないが。。。

地球は思っているほど大きなシステムではない。少なくとも宇宙からの写真をみればよくわかる。数々ある問題もそんなには複雑ではない。複雑に考えては問題解決できない。人間のエゴを少し抑えることができれば80%の問題は解決できる。その国あるいはその地域の民度高低はその国あるいはその地域のリーダのエゴの大きさで決まる。エコするよりもエゴなくせ。


アフガンでの中村医師の活動(報道ステーションより)
「議論だけしても何も進まない プラクティスあるのみ」 中村医師



中村医師の活動はすばらしい。エゴを取り払った一人の人間は一国よりも大きな仕事ができる。




 

2009/09/21

コウノトリは何故、絶滅したのか?(2)

前々回に「コウノトリの郷」に行った話をした。新潟でも同じように佐渡トキ保護センターがあり100羽以上の育っていて野生化が進められているそうだ。

日本ではトキやコウノトリ以外に絶滅危惧種に指定されている鳥は100種類以上もいる。鳥類だけで100以上の問題を抱えようとしているのだ。どのような鳥が多いかといえばワシや鷹のような大型の猛禽類や水辺に暮らす鳥類が多数を占めている。彼らの棲息域が減少しエサが少なくなっていることが危機の原因であることはだれでも容易に推察できる、これらの絶滅危惧種にトキやコウノトリのような個別対応型の保護活動ができるだろうか?

<絶滅・準絶滅危惧種リスト鳥類のみ107種>
Q.107種の鳥の名前がわかるように区切りにカンマを入れましょう

チシマウガラスクロツラヘラサギシジュウカラガンダイトウノスリカンムリワシカラフトアオアシシギコシャクシギウミガラスウミスズメエトピリカワシミミズクシマフクロウノグチゲラミユビゲラウスアカヒゲオオトラツグミコアホウドリアカオネッタイチョウアカアシカツオドリサンカノゴイアマミヤマシギオオヨシゴイツクシガモオジロワシオガサワラノスリセイタカシギクマタカイヌワシシマハヤブサヤンバルクイナチシマシ ヘラシギアカガシラカラスバトヨナクニカラスバトキンバトキンメフクロウオーストンオオアカゲラヤイロチョウモスケミソサザイオオセッカオガサワラカワラヒワアホウドリヒメフクロウウミツバメクロコシジロウミツバメオーストンウミツバメクロウミツバメアオツラカツオドリコクガンヒシクイトモエガモオオワシオオタカリュウキュウツミチュウヒハヤブサライチョウタンチョウナベヅルマナヅルオオクイナシマクイナアカアシシギホウロクシギツバメチドリズグロカモメオオアジサシコアジサシケイマフリカンムリウミスズメシラコバトリュウキュウオオコノハズクブッポウソウクマゲラアマミコゲラサンショウクイチゴモズタネコマドリアカヒゲホントウアカヒゲアカコッコウチヤマセンニュウイイジマムシクイナミエヤマガラオーストンヤマガラオリイヤマガラハハジマメグロコジュリンルリカケスミゾゴイズグロミゾゴイチュウサギマガンオオヒシクイミサゴハチクマハイタカコシジロヤマドリオオジシギベニアジサシエリグロアジサシカラスバアカモズシマアオジノジコ

この種の問題は複合的システム問題である。システム問題は様々な要因が関わり夫々が繋がっている。一つの問題を解決したからといってそれで解決されるものではない。共通していえることは:
◆ 気づくのが遅すぎる、気づいた時は大概手遅れ    ⇒エントロピー拡散
◆ 気づいてもアクションを起こせない         ⇒システム特性、障害
◆ 部分解決しようとする、本質的な解決には至らない  ⇒非最適化

部分解決に膨大な金と努力(人)を投下しても徒労に終わるケースが多い、そもそも人間が同じシステムの中で暮らしている。人間の活動が彼らの存続に大きく関わっているのだ。そしてそのエリアだけで解決できる問題でもない。日本国内だけの問題でもない。場合によっては地球規模の問題として捉えないと解決できない。コウノトリの郷やトキ保護センターの活動が無駄とはいわないが、しかし、コウノトリやトキの次にこれだけの待ち行列が控えていることを知っていた方がいい。


地球を救え 絶滅危惧種を救え! ジョンカーリン



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2009/09/14

サッカー日本代表が進歩しない2つの理由

岡田監督や日本代表チームの評価ではなく、飽くまでシステムの話として:

格上のガーナに劇的に勝利したという事実はサッカーファンにとってうれしい。しかし、日本代表チームがワールドカップに向け進歩しているようには(傍から見る限りは)見えない。何故か?

岡田監督がどのような戦略を描きどのようなチーム(システム)づくりをしようとしているのかということを明確にしないままに指導しているから、「全員攻撃・全員守備・ハイプレス」はわかりやすくても中身は「がんばれ、走れ、最後は根性」といっているのと変わりはない。結局は選手任せ・選手頼み(パーツ)である。調子のいい選手を選ぶ・目一杯がんばらせる。

オシムやトルシエとの違いはその点にある。オシムは日本人の特性を活かして勝つためのチームのあり方を描いた上でそれに沿って指導をしていた。選手選択や指導にもぶれがない。トルシエも同様に戦略と指導方法は一貫していた。彼らは意図したチームづくりをするために意図した練習を繰り返していた。

岡田監督のやり方(指導)にはそうした戦略性・意図がない。目標はベスト4、岡田監督の心の中は「飽くまで努力目標、やってやれなくはないでしょう」「よもやということも・・・」というぐらいにしか考えていない。低い目標を掲げて達成できないより高い目標を掲げてメンバーを鼓舞した方がいい、ファンも期待感を持つ、達成できない時の言い訳にも都合がいいと思っている。その点では論理的でスマート、監督というより能吏。試合後の「まだ9ヶ月ありますからそれまでに修正します」は能吏のコメント。

もう一つの理由は選手が代表に選ばれることを目的にしていること、多くの選手が選ばれ国際試合に出ればそれでいいと考えており、そのための守り(エゴ)に入っている。すべての選手がそうだとは言えないが大半の選手は岡田監督の下でとにかく我慢しながらプレー(演技)している。つまり、楽しみながらプレーできていないから本当のパワーが発揮されない。勝った試合の後でも何故か選手の間に達成感・爽快感がない。

システムの定義がわかっていないと戦略の本質もわからない。ちょっとしたことを理解しているか、していないかの差。考え方を変えればやり方が変わる、やり方(活動)が選手も変わる、選手の考え方が変われば結果(成果)も変わる。目先の勝ち負けに一喜一憂していてはまともなチーム(システム)づくりはできない。楽しくプレーなければ成長はしない。

 ・監督を選択するシステム:サッカー協会      → システム修復可能
 ・岡田監督:                   → システム自己修復機能欠落
 ・岡田監督に指導される日本代表チーム       → システム修復不能



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2009/08/30

何故、コウノトリは絶滅したのか?

先日「コウノトリの郷」にコウノトリを見に行きました。タイミングよく3羽のコウノトリが青い大空を悠々と舞い上がる様子を見ることができました。下から見ると意外に大きく、白い羽と黒い風きり羽のコントラスト(デザイン)も想像以上に優美でした。(近所の池にいるアオサギに比べるとコウノトリの方が大分大きい、しかし、鶴(タンチョウ)に比べると小さい)

「コウノトリの郷」ではコウノトリを人工的に飼育・増殖しており100羽に到達したのを機に野生にもどす取組みとして放鳥を開始したのです。コウノトリの保護活動は昭和30年頃から開始されており46年に日本の野生種は一度絶滅し、その後ロシアより幼鳥をもらい今に到っているのです。保護活動を開始した時は既に20羽以下しか残っていなかったのです。

絶滅した要因にはコウノトリが巣をかける木の伐採、農薬の使用、減反等 様々な要因が考えられるのですが明確には特定されていません。このまま放鳥を続ければかつて日本全国どこにでも見られたような状態になるのかは今の時点ではなんともいえないでしょう。絶滅原因がよくわかっていない、つまりシステム問題として解決できなければコウノトリの復活はありえないのです。

同じシステムの中に私たち人間も生存・存在しているのです。ジュラシックパークを創りたいという願望とエゴだけでジュラシックパークは成りたたないのです、システムの本質的な問題がわからなければ・・・・

因みに公園で聞いた話として コウノトリと鶴は似て非なるもの コウノトリは鳴かない、助走しなくても飛び立てる、木に留まれる に対して鶴は鳴く、助走しないと飛ビ立てない、木には留まれないそうです。同じような姿であっても生態戦略はユニークです。


(ウィキペディア コウノトリから写真拝借:前側にいるのががアオサギ、後ろがコウノトリ)

ライブカメラでコウノトリの様子が観察できます。
→ コウノトリの郷


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2009/08/22

トヨタが壊れる日 10の兆候

組織崩壊はサービスや製品の問題ではなく経営者を中心としたシステム(組織)の問題(不具合)から始まる。どのような組織であれ未来永劫存続することは難しい。トヨタが壊れる日もいつか必ずやってくる、その兆候が既に見え始めている。

 1.エセ(似非)エコに走っていること・真のエコ投資を怠っていないか
 2.ハイブリッドと言う耳障りのいい言葉を使いギミックしている
 3.消費者は簡単に騙せるということを前提にビジネス展開している
 4.目先のビジネス(売上げ)にこだわりすぎている
 5.改善が行き詰まり内部変革が進んでいない、顧客を無視している  
 6.子供をだしに使ったせこいCMを多量にたれ流している
 7.業界を真のエコで引っ張るだけのリーダーシップに乏しいこと
 8.経営陣の危機意識が薄い 将来ビジョンがまったく示せていないこと  
 9.この時期にトヨタ創業家の嫡男をトップに据えたこと
 10.政治を思いっきり利用していること

プリウス等のハイブリッド車はイノベーションとはいえる代物ではないしエコに貢献しているとも言い難い。(定義次第であるが)このハイブリッドの延長線上に次世代のモデルがないことは自明である。一度負のシステムサイクルに陥ると崩壊速度は早まる。酒井法子をCMで起用したことも負の連鎖の一つ。混乱時にはしばしばそのような偶発的な負の連鎖が重なるもの。子供をだしに政治を巻き込みエコでもないエコをいやらしく宣伝するやり方は企業エゴであり優良会社のすることではない。次に起こることは・・・・



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自民党が壊れた10の理由

この組織の崩壊プロセスは極めてノーマルで常識的ある。

① 組織メンバーが共有する強い理念・信念がない、エコでなく安定欲求(エゴ)だけ
② 組織を維持する為のビジョンがない、ビジョンなくても利権(金)があれば・・
③ 組織が派閥から成り立っている、派閥が組織維持の活力と思い込む
④ 組織リーダーの選択基準が資質(リーダーシップや政策)ではない
  結果として資質のない人を首相・総裁に据えてきたこと 
⑤ 官僚・与党・支持基盤との三位一体型のビジネスモデルに綻びが・・ 
  一時的な成功もシステムメンテがなければ続かないこと

⑥ 餅配り型の親分がいなくなったこと、餅不足=求心力不足
⑦ 餅不足により派閥のリーダーの力が弱まり組織基盤が脆弱に
⑧ 手段を弄するだけで国民の生活を殆ど無視してきたこと
⑨ 他党協力なしに選挙で勝てない、組織維持できない
  にも関わらず内部システム修復しなかったこと
⑩ 小泉さんが組織崩壊に至らしめる触媒的役割を担ったこと

順調に稼動したシステムもメンテナンスがなければいずれ崩壊する。何もしないで組織を維持することはできない。ビジョンと戦略のない組織は必ず複数の要因が絡め合い組織エントロピーが急拡散する。組織はシステム、システム原理に沿わなければシステムは早番崩壊する。

このようなビデオを作るよりシステムの修復する方が先である。


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2009/07/05

中村俊輔チーム重視の5つの考え

下記のインタビューに答えるサッカーの中村選手の考え方はシステム思考に近い。出来そうで普通にはできない考え方である。チーム競技の場合にこのように考える人が多いチームの方が勝つ確率は高くなる。(スキル・技術がほぼ同じという前提で)

中村選手の話 記事抜粋 (記事出展:20090607 gooスポーツ記事より)
◆セルティックで得た経験から、大事なことは自分だけを良く見せることではなく、集団の中でどれだけ見せられるかだと分かった。自分のプレーばかり見せようとすると、そのときは 良かったとしても、必ずどこかで引っかかる。そうじゃなくて、近くの人と連動して良いプレーをして、その中で自分をアピールすることが大切だと思う。(高校時代はそうは考えてはいなかった)

◆集団の中で自分は何をすればいいのか、周りの状況を読める人間が必要。(チームはシステム)

◆今やっているサッカーが間違いだったと思うんじゃなくて、自分がどうすればよかったのか、相手の速さについていくにはどうしたらいいのか、個人じゃなくてチームとしてどう対応すればいいのか、それに気が付けばいい。(他のチームメンバーにそう望んでいる)

◆もう1つ大事なことは、チームの雰囲気を良くすること。ささいなことだけど、合宿の時の食事はバラバラじゃなくみんなで1つのテーブルを囲むとか、部屋のドアは開け放っておくとか、レクリエーション用に野球盤を置くとか、朝全員で一緒に散歩するとか。そうやってチームが1つになるし、こういうことが大切 だと思う。ドイツ大会の時はあまりそういうことがなかった。今回はそういう雰囲気もつくっていきたいと思っている。(チーム全体最適)

◆岡田さんは本大会での「ベスト4」を目標に掲げているから、自分たちもできると信じてやる。可能性はゼロじゃないし、挑戦する価値は十分にあると思う。(方向性・ビジョン)



中村選手に比してマリノス社長の無能ぶりは際立っている。システム思考の対極にある考え方。中村選手がマリノスに戻りたい意思があることを勝手に前提において目先の益だけを考えて交渉しようとしたことが決裂の原因であろう。社長自らの失敗について語ることはないが、ちょっとした考え方の間違いが醜い失敗に繋がる。行動に移す前の考え方が如何に大事かを物語る出来事であった。

有能か無能かの判断基準は頭の良し悪し、知識の多い・少ない、学校の成績・学歴ではなく 考え方、意思決定の仕方とアプローチ(行動)の仕方にある。

組織はトップが無能だと壊れやすい-魚は頭から腐る。自民党の場合は内部まで腐りきっているのでトップを取り変えたぐらいでは腐敗を止めることはできない。

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2009/06/20

タイガーウッズ 何故、強いのか?(2)

どのスポーツであっても思考の仕方が結果に影響を及ぼすがゴルフは他のスポーツに比べその比率が高い。にもかかわらず思考の仕方に関しタイガーの真似ようとする人はあまりいない。それは個人の考え方だから真似しても意味がないことと思っているからだ。思考はゴルフのプレー技術そのものであることがわかっていないのである。

ゴルフはチームスポーツではないので言葉のハンディはない、にも関わらず日本人プレーヤーが海外の試合であまり勝てない理由はそこにある。問題の本質はそこにあるが・・・


タイガーの「AT&Tナショナル」前のコメント(ESPN.COM):リーダーは今ではなく将来を考える

「我々は子供達にコースに来てもらってゴルフを楽しんでくれることを望んでいる。今大 会は彼らに対するゴルフの紹介で、それが記憶に残ってほしい。とにかく彼らに来て欲しいのだ」

「我々はヤンキー・スタジアムみたいにはなりたくない。入場料が高くなれば家族 を連れて行くことが難しくなる。誰もが出かけてきて家族的雰囲気になることが望ましく、みんなが歩き回ることにコストをかけさせたくない」




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2009/06/18

タイガーウッズ 何故、強いのか? (1)

ゴルフは他の球技スポーツと比べるとかなり特殊なスポーツである。

第1に自然(天候も含め)を相手にしていること
第2にプレーヤーの考え方が結果に影響する割り合いが高いこと
第3に球技であっても競争相手と面と向かっては戦わないこと、自分と相手との心理的な戦いであること

タイガーウッズと他の選手を比べて違うのは技術やテクニック以上に考え方の違いが大きい、考え方も技術と言えば技術である。石川選手、今は勢いで勝てることもあるが今のまま技術だけをいくら磨いてもやがては難しい局面にぶち当たる。タイガーとの違いを石川選手が自分で気づくことができるかどうかである。それに気づかなければ平均的プレーヤーどまりだろう。このインタビューと全英や全米での彼と日本選手のプレーの違いを見ればその差がわかる。



平均的な経営者は自分の考え方とジャック・ウェルチとの考え方の違いがわかるだろうか・・・・意外にわからないものだ。

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2009/06/09

ジャックウェルチ 勝利の経営

ジャックウェルチほど経営について役立つことをたくさん語っているCEOは他にあまりいない。リストラにより会社を建て直したので人きりのように批判されたこともあったがその経営手腕は高く評価されている。以前 日本に来た時にリストラといっても人を辞めさせたわけではないことを強調・反論されていた。成功は目標(NO1かNO2)を決めて妥協することなく真剣かつ合理的に取り組み続けた結果、わかっているようで実行することは難しい。然るに複雑なことを平易に語れるのはシンプルに考えているからに他ならない。



(補足:ジャックウェルチのリーダーシップ 4つのE)



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2009/05/17

リーダーシップ vs マネジメント (7)

政権交代は必ずなされなければいけない。2大政党にすることで政権交代できるような状態にすることだけが民主主義の形とは思わないが・・一党支配の長期化が政治・行政の腐敗度を高めてきたことが明らかだからだ。形が変われば少しは変わるはずだ。しかし、政権交代しても選挙制度を含め主な制度・仕組がそのままだと新しい政権になってもすぐに過去のシガラミ・自民・官僚の手練手管から長続きはしないだろう。

国会議員という職(システム)を利権化しないよう:国を司るのだから地方区はなくしメディア(インターネットと新聞・テレビ)による情報提供(情報・演説・討論)だけの静かで金のかからない選挙にする。立候補は道州制を基本にし議員数は半分にする。そうすれば地元誘導型あるいは世襲・地盤だけの人・悪辣官僚政治家は少し減る。そして国会議員に対する選挙違反、贈収賄、特権乱用等に対する罰則をもっと厳しくする。選挙民は役に立ちそうもない世襲・官僚・タレントには投票しないように心がける。こうした複数のアクション(制度変更を含め)を並行して起こさなければ(自浄)効果は得られない。新たな問題が出てくることも予想できるが・・質の高いシステム(2大政党制)を目指すならとことん制度を変えることだ。

次の首相になるかもしれない鳩山さんは頭少しよさそう、お金はありそう、しかし、リーダーシップと戦略スキルはなさそう、宇宙の香りはしても本物の香りがしない、カリスマ雰囲気が感じられない。最も必要なことはご自身で考えたユニークな戦略(複数の具体的アクション)を国民に分かりやすい言葉で話すことであろう。首相になるのであれば国をよくするためのビジョンとユニークな戦略(公約と同じレベルのチープなマニフェストではなく、友愛といった似非っぽいスローガンでなく)を打ち出しその戦略の実行を指揮する勇気と自信を自らの言葉でわかりやすく表明しなければならない。それができれば彼なら間違いなくいい方に導いてくれるという雰囲気(カリスマ)は出てくるはずだ。

不幸なことは今までの首相のベストプラクティスが餅配りと気配りの親分型であったことだ。これぞ模範となるようなクリーンな政治家・リーダーの定義にはまる政治家がいなかったことが政治三流にたらしめた原因でもある。選挙と内向き権力闘争に明け暮れるから政治・行政が金に塗れ汚くなり国家エントロピーが増大した。国会は茶番劇の場、選挙がお仕事の場という状態を断ち切ることができれば必ず政治は変わる。親分型リーダーの小沢さんがいなくなり・・・新しい選挙制度と厳しい法律(罰則等)によって既得権益にすがる古いタイプの政治家や質の低い2世3世政治家を完全にクリーンアップされシガラミに囚われない勇気ある政治家が一人二人と出てくればその先に新しい道は開ける。松下政経出身者は尤もらしく吼える人はいてもリーダーに相応しい人は少ないようだ。カリキュラムの問題か。

リーダーと親分を混同してはいけない。リーダーになるより親分になるほうが難しい、が親分がいないと何も決まらないというサル山的組織では長続きはしない。実際、政治家の顔が猿のように見えるのは生物学的に不思議なことではない。

カルロスゴーンやジャックウェルチは決して親分ではない。

カルロスゴーン パート3


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映画「ショーシャンクの空に」を見よう
原作:スティーブンキング氏  監督:フランク・ダラボン監督
何故、この映画が・・? 戦略の本質が理解できるから

GO  ⇒  「ショーシャンクの空に」

そのスティーブンキングが大変なことになっている・・・


戦略マネジメントシステム☆ベストプラクティス BY NUTSManagement

2009/05/09

リーダーシップ  vs  マネジメント (6)

リーダー(経営者)には戦略が必要、それは戦略は未来へのシナリオだからです。言い換えれば組織の未来はリーダーに委ねられているのです。戦略が明確でない、曖昧なら組織に未来がないのと同じです。未来がなければ人は一緒に付いて行きたいとは思わない、そうならモチベーションは上がらないのです。

野球やサッカーでも監督が変わるだけでチームは驚くほど変わるものです。サッカーではヒディング監督が好例です。彼は韓国、ロシア、チェルシーとどのチームに行ってもメンバーのモチベーションを上げることができるのです。彼はその方法を知っているからチームを変えることができるのです。言葉の壁を越えてメンバーの心を変えることができるのです。

戦略は単に敵に勝つためだけのものではないのです。サッカーや野球の目的は確かにそこにありますが・・・勝つというのは一時の結果です。戦略は○○○○です。戦略が曖昧で共有されていなければ、そういう状態の組織ではメンバーのモチベーションがあがらず結果として勝てないチームになるのです。その意味では今年の阪神はだめでしょう。リーダーはその方法を知っていなければならないのです。

戦略を創るには方法が必要です。方法などなくても・・・確かにできないことはないのです。しかし、・・・
おいしいケーキの作り方を知らなければ美味しいケーキは作れないのです。美味しいケーキのレシピ通りに作ればだれでも美味しいケーキは作れるのです。レシピ(方法)は必要なのです。

カルロス・ゴーンにしてもジャックウェルチにしても驚くようなことは何もしていません、彼らが打ち出す戦略は明確です。そして組織メンバーが共有するまでそれを積極的に語るのです。それがリーダーのなすべきことと知っているからです。知っているから語ることもできるのです。

カルロスゴーン パート2


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映画「ショーシャンクの空に」もし、暇があれば・・・

原作:スティーブンキング氏  監督:フランク・ダラボン監督
この映画は1994年のオスカー賞にノミネートはされましたが、その年はトムハンクスの「フォレストガンプ」に人気が集まり13賞中の6部門でベストとなりました。その後 同じコンビでのトムハンクス主演の「グリーンマイル」を制作しています。
GO  ⇒  「ショーシャンクの空に」

何故、ショーシャンクなのか? それは戦略の本質がわかるからです、HOPE!


戦略マネジメントシステム☆ベストプラクティス BY NUTSManagement

2009/04/28

リーダーシップ  vs  マネージメント (5)

リーダーとしていつまでも福田さんや麻生さんのような人を首相に選んでいるようだと国は持ちません。いずれ衰退するのは目に見えています。安部さん、麻生さんや福田さんは極悪人とはだれも思いません、がわが国の首相として相応しいのか、リーダーシップがあるのかと問えば側近・親戚以外で「はい」と答える人は少ないでしょう。

こうした間違いが何度も繰り返されれば組織(国)としてのパワーは失われていく一方です。組織(国)は進化しないと存続できないからです。衰退は自然現象なのです。では、何が悪いのかと言えば 選挙制度、議員内閣制度、官僚制、教育制度、マスコミ・・・問題は組織を構成するサブシステムの多くが故障しているのか、陳腐化してしまったか、機能すべく機能していないことです。

企業(組織についても)も同じことがいえます。リーダーとして相応しい人がトップにつかないと組織は進化とは逆に衰退の方向に進みます。倒産や廃業する会社では経営者が何らかの間違いを起こしています。昨今流行の偽装等の非倫理的行動の殆どは経営者の指揮下で行われているのです。倒産のすべてが経営者の責任とはいえませんが組織存続の70%ぐらいは経営者が握っているのです。魚は頭から腐るといいます。組織の生死はリーダー次第、リーダーが組織の未来を創る役割を担っているからです。

ガンジー、チャーチル、ビルゲイツ、ジャックウェルチ、松下幸之助、本田宗一郎・・・スタイルは異なれども皆明確なビジョンと戦略を持っていました。その点では共通しているのです。優秀なリーダーの条件の一つは適切な戦略が創れることです。戦略の定義は未来へのシナリオです。リーダーの思考・考え方が戦略に反映され組織の成否(未来)は決まるのです。

日産を例にすればカルロス・ゴーン氏が社長に就いたことでどん底から回復できたのです。組織として戦略を明確に打ち出さないのは責任を明確にしたくないという願望があるのかもしれません。もし、そうだとすると経営(リーダ)の役割を放棄していることになります。多分にポストへの執着は強くてスキルがないところに問題がります。戦略を考える、創るための考え方・方法が習得できていないことです。

ゴーン氏のこのビデオを見てみるとわかることがあります。




戦略マネジメントシステム☆NUTS Management

2009/04/06

リーダーシップ vs マネジメント (4)

WBCでは原を原監督が個性ある一流選手達をチームとして機能するよううまく導いたと思う。ドラマチックなでき過ぎたシナリオに日本も韓国国民も春先から大いに盛り上がった。

北京での星野氏は自身のエゴ、目先の金儲けを目論んで動いたように見えたのに対し原監督にはそうした身勝手なエゴは見えなかった。その差がダイレクトにチームとしてのまとまりの差となって表れた。結果論だから余計そう思えるのかもしれないがチームの雰囲気も最初から違っていたように見えた。北京では星野氏だけやけにエゴ・テンションがあがり選手達は最初から白けたムードが漂っていた。星野氏の熱血漢ぶりはファン受けするが個人エゴからのくさい演技だとわかってくると・・・

では、原監督と星野氏では野球の視点でどちらが戦略的か?野球の監督には勝つこと・優勝に導くことが任されている。一年間という長丁場で戦うのであるから戦略的に考えられるかどうかは毎試合の采配能力とともに監督としての重要な資質である。原監督と星野氏では戦略面での優劣はつけ難い。ただ、エゴが優先するリーダーには人はついては行かない。戦略はあっても実行の障害なる。「この組織に未来がないな」と感じるからである。

では ビジネスの視点でMLBとJPBのどちらが戦略的か?

それは明らかにMLBだ。WBCはMLBの戦略ツール。有体に言えばWBCはMLBの未来の戦力獲得と金儲けの手段である。JPBはうまく乗せられているのである。もちろんそれに気づいていても日本や韓国のファンがこれだけ盛り上がればいいじゃやなかと、この不景気な時に元気をもらったことだし・・・というところか。

戦略的に考えるというのは未来を考えることである。MLBは戦略的視点に立っているのに対しJPBは目先の勝利しか考えていないのである。このちょっとした考え方の違いが先での大きな結果の差になるのである。他国での盛り上がりはMLBの描くシナリオ通りである。つまり、長期的戦略が功を奏し始めているのだ。

日本プロ野球がスタートしてから約75年、JPB機構は組織としてあまり進歩していない。コミッショナーはいつもお飾り、オーナー会議はリーダー不在、毎度グダグダとゴタゴタの繰り返し。最後は鶴の一声で・・・情けないが、それが実態である。 

野球とアメリカンフットボールはどちらが戦略的か?その答えは以下のビデオを見ながら考えてみよう。

野球とアメリカンフットボール:どっちがおもしろいか?
ジョージ・カーリンさん(G1937年5月12日 - 2008年6月22日)は昨年お亡くなりになりました。



戦略マネジメントシステム・NUTSManagement



2009/03/17

リーダーシップ vs マネジメント (3)

 一般論として私達の組織ではリーダーシップが備わっていない人がトップになる傾向がある。所謂調整型の無難な人が好まれる。和を尊び居心地と安心感の求める、仲良しクラブである。仲良しクラブは一部の仲間で構成される、仲良しになれない人達は別のグループを作る。こうして組織にいくつかの派閥ができる。

組織には派閥がつきものである。お互いに足を引っ張り揉め事が絶えない。クラブ活動、政党、団体、あらゆる組織は一定の人数になると必ず派閥ができる。そしてお約束の派閥争いが起こる。派閥争いが組織活性の源という人もいるがそれは間違いである。無駄なエネルギーを使っているのである。

リーダーの資質はあってもビジョンを示せない、戦略が創れないではリーダー足りえない。調整型の人にはそれができない。戦略がないから変化に対応できない。挙句ソニーや日産のように外人経営者に任せるしかなくなる。プロ野球やサッカー界でも外人監督の下でやった方が選手も応援する側もモチベーションがあがこともしばしばある。何故そうなのかを考えて欲しい。

自民党や民主党も政党とはいってもクラブ活動の域を出ていない。好き・嫌いでくっついたり離れたり、だれに付けば生き残れるのか戦々恐々とする日々、内向き組織の典型である。これが日本の組織文化だから仕方がない・・私たちがそういう組織に属しているので事の本質には気づきにくい。


★ブッシュ 「オレがアメリカのリーダーだ!」「オレの喉にプレッツェルが詰まったぁ・・・」 面白さでは歴代ナンバーワンであろう。



NUTS Management

2009/02/26

リーダーシップ vs マネジメント (2)

リーダーシップとマネジメントは混同しやすい。経営者に必要なのはリーダーシップ。組織を創り力を与え、未来へ導く熱意・勇気、エネルギッシュ・リスクテーカー・・・論理ではなくパッション、エゴではなくビジョン。リーダーシップはアート・資質、マネジメントはサイエンス・技術だ。

何故、私たちはリーダーシップの備わっていない人を組織のリーダーに選ぶ傾向にあるのか?リーダーシップのある人=独裁者が暴走しないようにしたいという願望と安心感からか。和を尊ぶ故にトップをいつでも変えられるようにしておきたいという知恵あるいは常識が働いているからなのか。

近年の首相の中でリーダーシップがありそうに見えたのは田中角栄と中曽根康弘そして小泉純一郎、彼らは国民に向けて一応自分の強いメッセージを送り届けた。田中角栄は「日本列島改造」、中曽根康弘は「日米運命共同体・不沈空母」、小泉は「構造改革・郵政民営化」だ。実行力では道路をたくさん残したブルドーザー田中角栄が一番勝っているかもしれない。

リーダーシップ(という資質)だけで組織を引っ張ることはできない。戦略のないリーダーはクリープのないコーヒーのようなもの(古い)。リーダーシップを機能させるのは明確なビジョンと戦略である。


NUTS

2009/02/22

リーダーシップ  vs  マネジメント (1)

リーダーシップとは、リーダーの資質とは? リーダーはだれでもなることができるがその人がリーダーとしてふさわしいかどうかどうかは周りが決める。周りの人がリーダーの考え方と行動に共感・賛同し一緒について行きたいと思うかどうかである。

・王元監督は選手時代、リーダーとしてチームを引っ張っていた。リーダーにふさわしい活躍をしたし他の選手もリーダーとして認めていた。

・イチローはWBC日本チームのリーダーとしてみんなから認められている。しかし、マリナーズでは残念ながらリーダーにはなり得ていないようである。会話に不自由はなくてもチームメートの心を動かすまでのコミュニケーションができるようにはなっていないからか。

・オバマ大統領はアメリカのリーダーとして少なくとも半数以上の国民が信頼をおいており今後の活躍に期待している。これからの100日で決まるか?

・麻生さんは国民の殆どの人がリーダーとは思っていないし信頼もしていない。できるなら早く辞めて欲しいとさえ思っている。そもそも歴代の首相でリーダーといえるような人はいたのか? 麻生さんや福田さんのようなリーダーシップの欠如した人を首相に選んでしまう仕組に欠陥があるのでは、仕組みを変えない限り同じ過ちを何度も繰り返す。仕組だけの問題ではないが・・・

リーダーの資質にはその人の性格・人柄(先天的)の部分と考え方・スキル(後天的)の両方がある。一定の訓練と経験は必要。リーダーとマネージャは役割として混同しやすい。




NUTS*GUTS

2009/02/17

コーリン・パウエルの リーダシップ 13のルール

コーリン・パウエルはブッシュにアフリカ系アメリカ人初の国務長官に任命された。1996年の大統領選挙に向けての世論調査では幅広い層からの圧倒的な支持を示し、もし出馬したなら当選は確実とも言われた。2004年11月に国務長官辞任の意思を表明し、2005年に職を辞した。国務長官在任時、国連安保理で「イラクが大量破壊兵器を開発している証拠」を列挙した。しかし、長官退任後にパウエルはこの発言を間違いだったと認め「人生最大の恥」とまで述べた。(Wkipediaからの情報引用)

コーリン・パウエルのリーダシップ・ルールは実務的だが・・・何故、コーリン・パウエルともあろう人が単純で大きなミスを犯してしまったのか? その理由は軍のリーダーにありがちな短期的視野(早く決着をつけたい)にたった思考と意思決定にあったのではないかと思う。ブッシュとコーリン・パウエルの組合せがよくなかった。(この説明は省略)

以下の13のルールに異論はないがビジネス(や政治)のリーダーと戦争のリーダーを同じように考えていいのか?(この問いは必ずしも適切ではないが)  → 参考文献: 「戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ 戦略の本質」日経ビジネス文庫 この本は野中先生らが中心に書かれていておもしろい。帯に日本の戦略不在に終止符を打つ!とあるが・・・

コーリン・パウエルさんがあの時大統領選に出馬しなかったのは賢明な意思決定であったかもしれない。

1.It ain't as bad as you think. It will look better in the morning.
2.Get mad, then get over it.
3.Avoid having your ego so close to your position that when your position falls, your ego goes with it.
4.It can be done.
5.Be careful whom you choose.
6.Don't let adverse facts stand in the way of a good decision.
7.You can't make someone else's decisions. You shouldn't let someone else make yours.
8.Check small things.
9.Share credit.
10.Remain calm. Be kind.
11.Have a vision. Be demanding.
12.Don't take counsel of your fears or naysayers
13.Perpetual optimism is a force multiplier.


2009/02/06

アップル スティーブ・ジョブズ スピーチ in 1984

あれから25年、まさに波乱万丈とはジョブズのためにある言葉。彼ほど画期的で印象に残る商品商品をいくつも世に出した人は他にはいないかもしれない。マッキントッシュ、iMAC、ipod・・・先を見通す力、アイデアを出し実現する力、あきらめない忍耐力。マッキントッシュ発表時のスピーチを聞いてみよう。IBMはその後急速に財務状況を悪化させ10年後には改革のためガースナーを社長に迎える。彼も自ら招聘したスカリーと喧嘩しアップル社を追われることになる。彼の変わらないこと、経営者にとって大切なこと、それはパッション、エモーション、それを持ち続ける・・

  ⇒ そしてスタンフォードでのスピーチ 

2009/02/03

カッコーの巣の上で・カッコーは巣を作らない(4)

戦略としてのカッコーの子育てはすばらしい。巣作りと子育てを他の鳥に任せ子孫を残してきたのです。巣を作れば蛇や他の動物に狙われるリスクがある、ヨシキリの巣に分散して卵を産みつける方がリスクは少ないと考えたと・・・。巣を作りと餌を雛にやる労力もかからない。

カッコーの親は卵をヨシキリが留守の間に巣に産み落とします。産み落とすと同時にヨシキリの卵を一つ口に銜え外に放り出すのです。子育ては小さなヨシキリの親に任せてしまうのです。ヨシキリはカッコーの卵と知らず孵化した後もせっせとカッコーの子にエサを運ぶことになるのです。

驚くことには産まれたばかりのカッコーの雛が最初にする仕事がヨシキリの卵を背中のくぼみに乗っけて外に落とすことです。何故、目も見えないような小さな雛に何故そんな知恵がありそうした行動がとれるのでしょうか。何故、を追求してもあまり意味の無いことです。すばらしい戦略、「カッコーは巣をつくらない」この事実が戦略の本質です。

 1. 大胆にリスクを取ること → リスク軽減
 2. 毎年 決まったことを実行する → 戦略サイクル
 3. 変化には柔軟に対応する → 変化察知
 4. 雛もこの戦略を熟知した行動がとれる → 継承
 5. 雛もヨシキリの習性をコントロール → 環境コントロール

すべての動物の生態戦略は夫々がユニークです。戦略は生きるための手段、生き残るるための手段だからユニークでなければいかないのです。しかし、一見複雑に見えても実はシンプルです。だから継承できるのです。決められた原則に従い生き残るためにひたすらそれを実行するのです。親子力を合わせて・・・・私たち人間も地球というシステムの中で生活する生物です。カッコーとなんら変わるところはないのです。あなたの会社の戦略はカッコーの戦略より優れていると思いますか?

映画「カッコーの巣の上で」 少し重いラストシーン



NUTSManagement

2009/01/31

カッコーの巣の上で:カッコーは巣を作らない(3)

カッコーは巣を作らない、何故?

雅子妃を事例の引合いにするのは甚だ失敬ですが、今の雅子妃の立場はジャックニコルソンふんするマックマーフィーとよく似ています。公務が厭と言う事由から適応障害という病名をつけてもらいそこから逃れているのですが、「回復した」といえば厭な公務に戻らなければならなくなるのです。適応障害のままではマスコミにたたかれる、元気だといえば公務をというどちらにしても苦しい状況に陥っているように見えるのです。おそらく妃は本来の自分の巣ではない(カッコーの巣)を抜け出したいという思いを強く抱いているはずです。「心の病」は外からは見えません、あくまで憶測ですが・・・

カッコウが何故 巣を作らないのか? それを問うこと自体に意味はないのです。あなたが生物学者でもなければ・・「カッコーはすごい」と感心するべきです。

皇室にとって雅子妃のご病気以上に大事なことは皇位継承問題でしょう。そのそも側室なしの男系男子の皇統維持が続かないことは皆が最初からわかっているのです。わかっていながら先送りにするのはそれなりの理由(?文化)があるかもしれません。おそらく天皇陛下はそのことを今一番深刻に考えられ悩んでいらっしゃるにちがいないのです。ご自分の家族の問題であり日本国の問題でもあるからです。その戦略に関し口を挟むことさえできないもどかしさ、「なるようになるしかない」と達観できればいいとは思うのですが・・・そうもいかない、宮内庁、周辺、マスコミがとやかく言うだけでもさぞやわずらわしいことでしょう。

雅子妃はある意味したたかに「心の病」を戦術的ツールとして駆使してされているようにも見えるのです。カッコーの雛のように・・One will fly over someday.

どちらの問題も難しそうに見えますが解決は簡単、難しいことはなにもないと思います。あまり複雑に考えてはいけないのです。少し先を眺めるのです、そうすれば自ずと解決できるものです。

戦略マネジメントシステム☆NUTSManagement

2009/01/29

カッコーの巣の上で:カッコーは巣を作らない(2)

オバマ大統領の好きな映画は「カッコーの巣の上で」と「カサブランカ」らしいです。オバマさんは何故「カッコー・・」の映画が好きなのでしょうか?

ジャックニコルソンふんするマックマーフィーが病院側の管理に反抗し精神病患者達をいろいろな手段で楽しませ勇気づけることで彼らは力を少しづつ取り戻すようになってくるのです。病院の心のない管理下では患者は毎日楽しいはずもなく悪くなることはあっても良くはならないのです。

オバマ大統領がチェンジといっているのは「考え方を変える」ことができれば「私達はできる」ということ、つまり、考え方を変えれば行動が変わり行動が変われば結果が変わるということがいいたいのです。オバマさんはおそらく自分の役割をジャックニコルソンに準えているのでしょう。厳しい状況であっても「考え方を変えれば」そこから抜け出せるのです。同じ考え方のままでは解決策は見出せないし状況は変わらないのです。

管理や統制を強化する組織(会社)は成長しない、管理・統制ではなくエンパワーメントすること、エンパワーメントとは本来持っている個々の力を取り戻すことです。エンパワーメントされた個人が楽しく仕事ができればパフォーマンスは上がり・・・結果として組織も発展するというロジックです。戦後の日本もある意味カッコーの巣の中にいたわけです。それなりに居心地はよかったということでしょう。

今の自民党も<カッコーの巣>か。多くの議員はできることなら逃げ出したいと思っているのです。しかし、逃げ出すと選挙に勝てないかもという不安から留まっているのです。洗脳されたり脅かされたりで脱走する勇気と自信もなくしているのです。留まる限り本来持っていたパワーを取り戻せないことはわかっているのです。今の自民党に利権価値はあっても国民から見た存在価値は殆どなくなっているのです。

ラストではマックマーフィーから力をもらった真の主人公(インディアンの大男)がマックマーフィーを・・・・・そしてOne flew over the Cuckoo's nest。 考え方を変える・・それがずばり解決策です。

戦略マネジメントシステム☆NUTSManagement

2009/01/28

カッコーの巣の上で;カッコーは巣をつくらない(1)

昨晩 NHKで「カッコーの巣の上で」を見ました。30年以上前の映画ですがちっとも陳腐化しておらず新鮮であり今の社会の様子そのままにも思えたのです。ジャックニコルソン主演、アカデミー賞を総なめにした映画です。

DVDカッコウの巣・・・

カッコーという鳥は実は巣を作らないことで知られています。カッコーは自分では巣を作らずヨシキリやモズの巣に卵を産みつけ彼らに雛を育てさせているのです。この生態を托卵といいますが私は子供の頃、鳥類図鑑見ていて・・ヨシキリがカッコーの大きな雛に餌をやっている写真つきの解説を読んで「カッコーはすごいぞ!」と驚いたことを今でも覚えています。

「カッコーの巣の上で」という映画の「カッコーの巣」は精神病院をさしてます。英文のタイトルは「One flew over the cuckoo's nest」ですから「早く抜けそこを出したい」という願望と意思を表しているかもしれません。



私はカッコーの「このすごい生態」に戦略の本質があると考えています。何故、すごいのかを問うことに意味はありません。この生態(生き方)が戦略そのものだからです。

戦略マネジメントシステム☆NUTS

2009/01/25

レオナルド・ダ・ヴィンチのように考えると・・(BY マイケル・ゲルブ)

レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci, 1452年 - 1519年)
建築家、画家、科学技術者・・・・
ダヴィンチの書いたノートは有名で多くの人をインスパイアしている。すべて現存しているわけではないがいくつかは残っており彼の書いた飛行機の絵やスケッチ等は本等でもよく紹介されている。

マイケル・ゲルブは彼の著でアインシュタインの思考を7つのステップに分けて説明している(→ 図参照:ダヴィンチの母国語イタリア語で記述しているが・・そこにい大きな意味はない)ポイントは両脳の機能を上手に活かすことである。私たちは日常の仕事の中では主に左脳を使っているというか使いすぎ、左脳を使うような仕事のスタイルになってしまっていることに本質的な問題があるのではと思う。かといって私たちが論理的というわけでもない。

2009/01/24

Whole new mind :右脳を使って考えよう!

ホール ニューマインド BY ダニエルピンク (大前研一氏が翻訳している:ハイコンセプト)
これからの時代の考え方は頭で考えるより心で考える、つまり右脳を使って考える時代である。要約すると以下のように クリックすれば大きくなります。
論理的に考えないこと、ビジネスモデルを考えたりや商品・サービスをデザインする時には・・・ 例えば、グーグル、アップル、任天堂等の会社の商品・サービスがそうである。心のある商品やサービスは人を感動させる、そんな商品やサービスがこの時代に売れる。

2009/01/21

Barack Obama Inauguration Speech, Part 1and 2

オバマ アメリカ大統領就任演説
★リーダーの資質
言葉の使い方、話し方: 
  → 冷静 説得性 煽らない 自信過剰にならない・謙遜 先を見据える
  → 言葉の力・リズム → 共感・共鳴 
今までの大統領との考え方における大きな違い 
  → 楽観的でも悲観的でもない 論理でも感情でもない 
  → 現実を直視する・考え方を変える(チェンジ) 
  → システムシンカー:世界全体の最適化・超イデオロギー

少し前の映画「ディープインパクト」の中でモーガン・フリーマンが大統領を演じていましたが、アフリカンアメリカンの大統領がこんなに早く実現するとは、・・変化の速度が思っている以上に早くなっているということかもしれません。それだけオバマ大統領への期待が高まっている、リンカーンの演説(一般教書)から148年、キングの演説から46年、ディープインパクトから11年・・・



2009/01/17

ピータ・ラッセル 2012を語る

ピーターラッセル  専門:科学・哲学・数学・物理・認知・神学

2012年という年が今話題になっているのは・・・See This! 面白い。

先に何が起こるかを予測したり心配したりするのは、あるいは楽しんだりするのは人間だけがなせる業、だから苦しむこともある。経営者の仕事で最も重要な仕事は会社の未来を創ること、未来が見通せなければリーダーにはなれないのです。「こんな時に未来もくそもあるか」という人もいるかも知れませんが現実を直視し目を背けないことが未来を見るためには不可欠です。


His Books:

FROM SCIENCE TO GOD
A Physicist's Journey Into Mystery of Consciousness

WAKING UP IN TIME
Finding Inner Peace in Times of Accelerating Change.

THE CONSCIOUSNESS REVOLUTION
A Transatlantic Dialogue
with Ervin Laszlo, Stan Grof and Peter Russell.

THE GLOBAL BRAIN
The Awakening Earth for a New Millennium.


THE CREATIVE MANAGER: Finding Inner Wisdom in Uncertain Times (Co-written with Roger Evans).

THE BRAIN BOOK.